超学歴社会・韓国では赤ちゃんも“受験戦争”の巻き添え?乳幼児に習い事をさせる親が急増のワケ

2023年07月04日 社会
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韓国の子育て政策研究所(KICCE)は6月18日、今年で5年度目となる「KICCE消費実態調査(2022年基準)」の報告書を公表した。

その結果、調査対象の満0~6歳の乳幼児2393人のうち、21.9%に相当する524人が、直近3カ月以内に短期間学習に通った経験があったことがわかった。

また、こうした学習利用者の割合は、1年度目の調査である2018年の15.5%から4年の間に41.3%も増えたことがわかった。

利用者は短期間学習を週間平均3.9時間利用し、費用として月平均16万6000ウォン(日本円=約1万6600円)を支払っているという。

写真はイメージ

このように、幼い頃から短期間学習に通わせられる児童が増えたのは、家庭内や幼稚園などでの教育に不足を感じていることが背景にある。

つまり、未就学児の間でも私的教育の依存度が大きくなっているわけだ。

科目別では「体育」(60.8%)を受講する児童が最も多く、次いで「美術」(35.0%)、「英語」(12.6%)、「音楽」(11.3%)の順で人気があることがわかった。 

しかし、いくら子どものためとは言っても、幼稚園などとは別に費用を捻出することは非常に負担となる。実際、乳幼児の子どもに私的教育をさせる親の40.0%が、「負担を感じている」と答えている。

こうした事態に、韓国ネット民の間では「韓国は他人との比較が重要視されすぎ」「就学前に無理に詰め込みすぎるより、のびのびと育てて欲しい」「韓国の母親たちは見栄っ張り」など、現状を不安視する声が多く上がっていた。

子どもに将来より良い人生を歩んでほしいという気持ちは確かにわかる。だが、未就学児の頃からあらゆる教育を詰め込んでしまうのはいかがなものだろうか…。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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