テコンドーの道場に通う幼い女生徒を強制わいせつした館長の韓国人男性が日本で暮らしていたが、遅れて犯行が明らかとなり、韓国で実刑を言い渡された。
【写真】男女234人を脅迫し性的搾取した韓国犯罪集団のトップ
2月16日、法曹界によると、議政府(ウィジョンブ)地方裁判所・刑事11部(オ・チャンソプ部長判事)は、性暴力犯罪の処罰等に関する特例法違反の容疑で拘束起訴された30代の韓国人男性A氏に、懲役3年6カ月を宣告した。
また、40時間の性暴力治療プログラムの受講と、児童・青少年関連機関および障がい者福祉施設、児童関連機関への各10年間の就業制限を命じた。
A氏は2017年から京畿道議政府市でテコンドー道場を運営し、2019年7月に送迎バスのなかで道場に通う9歳の女児に強制わいせつした。
その後も1週間の間隔で、計5回にわたって犯行に手を染めた。
その後は送迎バス以外のテコンドー道場やエレベーター内など、場所を問わずに女児を苦しめた。彼の犯行は2020年6月まで、十数回に及んだ。
A氏は同年11月、個人的な債務の問題でテコンドー道場を知人に受け渡し、2021年には日本人妻や子供と一緒に日本へと渡り、そこで定住した。
犯行が明るみに出たのは約3年後、被害を受けた女児の両親が偶然、娘の日記から被害事実を発見したことがきっかけだった。日記にはA氏が犯した犯行の詳細が克明に記されていた。両親は直ちに警察に通報した。
捜査と追跡の末、A氏の所在を突き止めることができ、彼は韓国へ送還された。A氏は当初、容疑を否認していたが、追及の末に最終的に犯行を認め、自白した。
囚人服を着て法廷に立ったA氏は「数多くの犯罪者の中で、自分がどれほど悪いことをしたのかを毎日痛感し、悟っている」と述べ、「一生罪人の気持ちで生きていく」と語った。
検察は懲役12年を求刑していた。
裁判部は「被告人はテコンドー道場の館長として被害者を保護する義務があるにもかかわらず、性的虐待を行い、その罪質は非常に悪質だ」と述べた。また、「一部の性的虐待行為について、暴行や脅迫がなかったと法的に主張しているが、最高裁の判例に照らし合わせると受け入れることはできない」と判断した。
さらに「被害者は相当な精神的衝撃を受けた」としつつも、「ただし、被告人は毎日何度も反省文を提出し、被害者側と円満に合意し、処罰を望まないことなど、様々な事情を総合的に考慮し、量刑基準で推奨される刑よりも低い、法律上許容される範囲内で刑を決定した」と量刑の理由を説明した。
このニュースを受け、韓国のオンライン上では「毎日反省文を書いたからといって、なんだというのか」「子供に一生残る傷を与えて、これだけの罰で許されるのか」「テコンドー道場の危険がどんどん暴かれている」といった批判的な反応が寄せられた。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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