メッセージングアプリ「テレグラム」上で“自警団”と呼ばれるサイバー性犯罪組織を結成し、男女234人を性的搾取した疑いが持たれているキム・ノクワンを、検察が拘束したまま起訴した。
2月12日、ソウル中央地検の“自警団”特別捜査チームは、組織の総責任者であるキム・ノクワンを児童・青少年強姦、強姦、性的搾取物および違法撮影物の制作・所持、恐喝などの容疑で拘束起訴したと発表した。
検察によると、キム・ノクワンは、過去最大規模の被害をもたらしたサイバー性犯罪組織“自警団”を結成し、性的搾取物を流布すると脅迫して未成年者らを強姦し、その様子を撮影するなどの犯罪を行った疑いが持たれている。
また、被害者から金銭を奪い取り、組織員を通じてGoogleギフトコードなどに換金したり、段階的に送金したりする方法で資金洗浄を行ったことも明らかになった。
検察は1月24日、キム・ノクワンをソウル中央地検に送致していた。
“自警団”の被害者数は234人に上り、「n番部屋」事件で知られるチョ・ジュビンが運営したテレグラム「博士の部屋」(被害者73人)や「ソウル大n番部屋」(被害者48人)を上回る規模となる。
キム・ノクワンは2020年5月から2025年1月まで約5年間にわたり犯行を続け、被害者のうち159人が10代であることが確認された。
検察は、被害者234人に対する救済支援を行うとともに、二次被害防止のため違法映像の削除支援や、改名による「忘れられる権利」の保障など、被害者支援策を講じた。
検察関係者は「キム・ノクワンに相応の厳しい処罰が下されるよう、公訴の維持に全力を尽くす」と述べ、「“自警団”の組織的な犯罪については、警察と緊密に協力し、最後まで追跡して厳正に対処する」と強調した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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