というのも、同じアンケートで中国人の韓国に対する好感度を調べてみると、47%と過半数にも及ばないからだ。これは韓国に対する平均好感度47%と同じ水準だった。
ちなみに日本、中国、インド、韓国の主要4カ国の平均好感度を比べてみると、日本71%、中国57%、インド51%、韓国47%という結果に。日本が最も高評価で、韓国が最下位となった。
韓国の好感度が低い理由についてピュー・リサーチ・センターは、以下のように分析している。
「韓国が主要アジア諸国のうち“好感度最下位”を記録したのは、パキスタンとインド国民の半分以上が“韓国に対して何の考えもない”と無関心を示したからだ」
実際に韓国に対する好感度を見ると、日本(21%)と並んでパキスタン15%、インド28%ともにかなり低い。前出のアンケートでは韓国は中国に片想いしているという結果になったが、一方で最近は韓国人の“反中感情”が目立つようになった。
ごく普通の韓国人は年々、中国人嫌いになっているとのデータがあるからだ。韓国のテレビ局SBSによると、ここ10年で「韓国人が嫌いな国」に変化が見られるという。嫌いな国1位は相変わらず日本(44.1%)なのだが、ここ10年で2位はアメリカから中国に変わった。
しかも、韓国人の中国嫌いは加速度的で、10年前と比較すると4.6%から19.1%に跳ね上がっている。嫌いな国3位の北朝鮮(11.7%)、4位のアメリカ(4.8%)を大きく突き放しているのだ。それほど韓国国内で“嫌中”が広がっているのである。
韓国人が中国人を嫌うワケは、さまざまに考えられる。