「韓国人が嫌いな国」2位に浮上した中国…韓国で“嫌中感情”が異常に高まっているワケ

2016年09月29日 国際
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例えば、経済的な面だ。韓国メディアが「中国IT恐竜たちが韓国に上陸」などと危機感を訴えたように、韓国のIT業界やゲーム業界に次々と中国企業が参入している。世界のスマホ市場においても中国企業がシェアを伸ばしており、サムスンやLGを追撃。成長が止まった韓国のメーカーは、中国企業に追い詰められている状況だ。

また、エンタメ面からも「中国ドラマが“韓国ドラマ化”してきている」との声が。韓国ドラマといえば、財閥2世、出生の秘密、三角関係、記憶喪失など、どの作品にもほぼ必ず登場するキーワードがあるのだが、その十八番が最近の中国ドラマにも多く取り入れられているという。

さらに、「韓国人のように化粧法・スタイルまで変えている」といった指摘も。いわゆる韓流が中国人に“パクられてる”と感じているのかもしれない。ほかにも、ベトナムの反中デモで韓国企業約50社が中国企業に間違えられて攻撃を受けたことなど、中国を嫌いになるきっかけは一つや二つではないのだろう。

それでも一番の原因は、やはり中国人観光客の増加にあると考えられる。韓国を訪れる中国人は、いまや年間600万人以上。ソウル在住のある韓国人は、「少し前までは街中を歩いていると日本語が聞こえてきたが、今は中国語ばかりがやかましく聞こえてくる。彼らはどこに行ってもいる」とこぼしていた。

当然、多くの中国人が入国しているため、彼らが起こす事件や問題も増えている。要するに、すっかり中国との距離が縮まったことで、相手の本当の姿が見えてきたということだろう。その結果、中国を嫌う韓国人が増えていき、嫌中ムードにつながっているというわけだ。

それにしても、この“距離が近づいたことで相手国を嫌いになる”という現象には、既視感があるような気が…。

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