「北朝鮮は敵」41%→5%に激減…韓国の小・中・高校生が抱く“北朝鮮のイメージ”とは

2019年02月14日 国際
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韓国で興味深いアンケート結果が発表された。小~高校生を対象にした、北朝鮮に対するイメージ調査だ。

同アンケート調査は、韓国教育部と統一部(部は日本の省に相当)が昨年10月22日~12月10日に、小中高校597校、学生8万2947人を対象に実施したもの。その調査結果を2月12日に発表している。

2017年にも同じような趣旨のアンケート調査が行われており、今回のアンケートと比較してみると、韓国小~高校生の北朝鮮に対するイメージの変化がわかりやすい。

まず「北朝鮮といえばどんなイメージが最初に浮かぶか」という質問に対して、2017年は「独裁/人物」が最も高い49.3%で、以下「戦争/軍事」(24.5%)、「ひとつの民族/統一」(8.6%)、「貧困」(6.2%)だった。

1年前とは顕著な違い

しかし今回のアンケートで変化が見られた。

「独裁/人物」が49.3%から26.7%と半分近くにまで減少。「戦争/軍事」が24.5%から29.7%とほぼ横ばいだったなか、「ひとつの民族/統一」は8.6%から24.9%と3倍近く増えている。

北と南の統一について聞いた質問「統一がされるとすればいつ頃が可能と思うか」においても、2017年のアンケートで最も多かったのは「21年以上後」(31.2%)だったが、今回の調査では「6~10年以内」(31.3%)が最も多かった。

南北統一を「5年以内」と答えた学生も、5.1%から16.4%と大幅に上昇した。

韓国教育部シン・ドゥチョル民主市民教育課長は、「学生たちは統一が必要な理由として“戦争の脅威など不安の解消”、“ひとつの民族”、“国力強化”などを主な理由に選んだ」と話している。

一言で、“親北”な韓国の小中学生や高校生が増えたといえるだろう。

それを最も顕著に表した結果が、「北朝鮮は私たちにとってどんな対象だと思うか」という質問への回答だ。

2017年に北朝鮮を「敵だと思うべき対象」と答えた学生は、41%に上った。しかし今回発表されたアンケート調査結果では、5.1%にまで急減している。

あまりに大きな変化だ。

2017年のアンケート調査にはなかった「警戒すべき対象」という回答に28.2%入っているだけに、「敵だと思う」という学生が額面通りに減ったとは言い切れないが、北朝鮮のイメージが急速に好転していることは確かだろう。

そんなアンケート結果を報じた記事に対して、韓国ネットユーザーからの反響も大きい。なかには8000件を超えるコメントが書き込まれた記事もあった。いくつかピックアップしてみよう。

「狂っている。これは完全な赤化だ」

「大統領もまともに選べない国民のせいだな」

「北が敵じゃなかったら、軍隊の存在理由がない」

「10年後には北は親友で、金正恩は偉大な指導者と言っているんだろうな」

「子供たちに嘘を教える国だ」

「日本には真正な謝罪なしには関係改善しないといいつつ、北にはすり寄るのか」

「北よりアメリカと日本のほうがいい」

いずれにしても北朝鮮への良いイメージを抱く学生が増えている韓国。この傾向は今後ますます強まるのか、注目してみたい。

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