新たにユネスコ世界文化遺産に登録された日本の「佐渡島の金山」で初めて行われる追悼式に参加する日本の政治家が、韓国で注目を集めている。
【注目】「佐渡島の金山」の追悼式、日本の“真摯さ”を韓国が疑うワケ
日本の外務省は11月22日、「11月23日から24日まで生稲晃子外務大臣政務官が新潟県佐渡市を訪問する。生稲政務官は訪問中、『佐渡島の金山』追悼式に参列するほか、『佐渡島の金山』の視察などを行う予定」と発表した。
今回の追悼式は、韓国で注目度が非常に高い。
というのも韓国では、「佐渡島の金山」は植民地時代に朝鮮人2000人余りが強制動員され、労働を強いられた場所として知られているからだ。世界文化遺産に登録される際にも、「朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だ」として反発した経緯がある。
そんな「佐渡島の金山」で行われる追悼式には、韓国から強制動員された被害者の遺族11人が参加することも決まった。しかし日本は追悼式を目前にしても政府側の参加者を明らかにしなかったことで、韓国国内では「日本の真摯さが疑われる」との指摘も出ていた。
追悼式の2日前になって、ようやく日本が政府の参加者を発表したわけだ。そのため韓国では、生稲晃子政務官への関心が高まっている。
特に注目されているのは、彼女が議員当選直後の2022年8月15日に靖国神社を参拝した点と、かつて『おニャン子クラブ』のメンバーだった点だ。
なかでも生稲政務官が靖国神社を参拝したことは大々的に取り上げられており、韓国メディアは「靖国参拝した日本政府の次官級人士、佐渡鉱山の追悼式に参席」(『京郷新聞』)、「佐渡鉱山追悼式に靖国参拝、極右人士が日本政府代表で参加」(『ニュースピム』)などと報じた。
一部では早くも、「生稲政務官は靖国神社参拝の経歴を持つ極右的な傾向の人物であるため、朝鮮人強制労働被害者を含む佐渡鉱山犠牲者の追悼式に出席することが適切かどうかについて論争が予想される」といった論調の記事が見られる。
「金山におけるすべての労働者のための追悼式」とされているだけに、追悼式が何事もなく円滑に進むことを願うばかりだ。
なお、追悼式は11月24日13時から新潟県佐渡市のあいかわ開発総合センターで開かれる。韓国からはパク・チョルヒ駐日韓国大使が参加する予定だ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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