“デビュー前”のケースも…不祥事によってグループを脱退してしまったK-POPアイドルたち

2022年10月14日 韓流 #アイドル
このエントリーをはてなブックマークに追加

今年5月に6人組でデビューしたLE SSERAFIMは、BTS(防弾少年団)擁するHYBE傘下のレーベルSOURCE MUSICからローンチされる新人ということもあり、デビュー前から大きな注目を集めていた。

ところがデビューを目前にした4月、メンバーのキム・ガラムに学生時代のいじめ疑惑が浮上したのだ。

キム・ガラムが中学生だった2018年、友人をいじめたという疑惑が提起され、それを裏付ける学校暴力対策自治委員会の結果通告書の写真まで公開された。一部では、キム・ガラムが同委員会で“5号処分”(特別教育履修6時間の懲戒)を受けた点に注目し、キム・ガラムのいじめが非常に悪質だったと推測していた。

キム・ガラム

これに対してSOURCE MUSICは、「キム・ガラムも学校暴力の被害者だった」と強気の姿勢でデビューを強行。だが1カ月も経たずに再び疑惑に注目が集まってしまい、キム・ガラムは活動中断の宣言を余儀なくされた。

以降、LE SSERAFIMは暫定的に5人体制となったが、7月20日にキム・ガラムの脱退、契約解除が発表された。結局キム・ガラムは、約2カ月という短すぎる期間でアイドル人生を終えることとなってしまった。

しかしキム・ガラムよりも早くグループを脱退したアイドルもいる。それも1カ月、2カ月どころではなく、“デビュー前”というのだから驚きだ。

今年6月、同年下半期にデビュー予定だったボーイズグループ「ATBO」は、ヤン・ドンファの脱退が発表した。こちらも学生時代のいじめ加害者だったという疑惑が浮上したためだ。

ATBOが所属するISTエンターテインメントは当時、「弊社はSNSやオンラインコミュニティに広がったヤン・ドンファについての投稿を確認し、正確に確認された事実に基づいて議論を進めるために、本人の同意を得て、当時在学していた学校の関係者、同門を含めた周りの知人たちと連絡を取るとともに、投稿の事実有無の検証を行ってきた」と伝えた。

続けて「その過程で、投稿の主張に一部事実とは異なる部分はあるものの、中学在学当時、ヤン・ドンファの未熟で不適切な言行により、傷ついた生徒たちがいたことを確認した」と述べた。

(画像=ISTエンターテインメント)ヤン・ドンファ

ISTによると、被害を受けた生徒の一部と直接話し合い、ヤン・ドンファは謝罪の言葉を伝えたという。ヤン・ドンファは過去の行動を反省し、心から悔やみ、自分のせいで辛い思いをした人がもっといるかもしれないという罪の意識を重く受け止めているそうだ。

ただし、「弊社は上記のような事実確認をしていくなかで、本人とも真剣に話し合った結果、ヤン・ドンファがATBOとしてデビューや活動に参加しないことを最終決定した」と明かした。

そして「ヤン・ドンファもまた、この度の決定を通じて過去の誤った行為について学友たちに心から謝罪し、反省の気持ちを伝えたいと願っている。ATBOとしてのデビューは叶わなかったが、ヤン・ドンファ本人とその両親は、本件に対する厳しい叱責も謙虚に受け取り、今後、真の反省と謝罪の時間を送りたいという意見を伝えてきた」と説明した。

なおATBOは、ヤン・ドンファの脱退により7人組ではなく6人組としてデビューするかと思われたが、新メンバーのウォンビンを加えて7人で無事デビューしている。

今回挙げた事例は極一部だ。ほかにも麻薬、グループ内いじめ、不適切な発言、性スキャンダルなど数を挙げればキリがない。

K-POPの世界的人気に伴い、雨後の筍のようにアイドルグループが誕生している昨今。長く苦しい練習生期間を経て、数少ないデビューのチャンスを掴んだだけに、飲酒運転や麻薬など、一瞬の気の迷いで棒に振るのはもったいないとしか言いようがない。

もっとも学生時代の不祥事という過去については、デビューの時点ではどうしようもない面もある。とはいえATBOから脱退したヤン・ドンファのように、過去の過ちと真摯に向き合うことが重要ではないだろうか。自身を省みることで新たに開かれる未来もあるはずだ。

(文=サーチコリアニュース編集部K)

前へ

2 / 2

次へ

RELATION関連記事

デイリーランキングRANKING

世論調査Public Opinion

注目リサーチFeatured Research