1月15日からベトナム・ハノイで冬季合宿をスタートした女子プロゴルファーのキム・ハヌル。
ベトナム合宿は35日間に及ぶというが、昨季、日本ツアー3勝を挙げて賞金ランキング4位に入った“スマイル・クイーン”は、どんなビジョンを持って冬季トレーニングに臨んでいるのか。
彼女はベトナム合宿の直前に、2015年から所属するHITE JINROと3年の再契約を交わした際、韓国メディアにこう話していた。
「新たなチャレンジであった日本ツアーで、第2の全盛期を成功裏に送ることができるようサポートしてくれたHITE JINROに感謝しています。HITE JINROゴルフチームの後輩たちのお手本になれるように努力します」
スポンサーに対する感謝を品よく語ったわけだが、そこには日本ツアーでの手ごたえも滲んでいる。
振り返れば彼女は、日本ツアーに参戦した2015年には1勝、翌2016年には2勝を挙げ、上述したように2017年には3勝を遂げている。毎年1勝ずつ、着実に成績を伸ばしているわけだ。
それだけに、日本ツアーにかける思いは強い。
キム・ハヌルは韓国メディアに対し、今後の3年間も、日本ツアーをメインに戦っていく計画だと明かしているのだ。
2017年と同様、韓国ツアーはHITE JINROが主催する大会のみ出場する予定だという。
今後も日本を主戦場とすることを明言したキム・ハヌル。
彼女は、日本ツアーでの今季の目標も具体的に掲げている。韓国メディア『スポーツワールド』のインタビューでは、こう語った。
「1勝だけでも難しく、貴重です。でも、欲を出すのであれば、4勝を挙げたい。これまで1勝ずつ成績を伸ばしてきたのだから、今季は昨季よりも1勝多く、4勝しなければならないのではないでしょうか」
ただ、昨季に課題が見えたのも事実だという。
キム・ハヌルは、韓国メディア『アジア経済』にこう話している。
「昨シーズンに3勝を挙げられた要因は、パッティングでした。でも、シーズン終盤は、緊張したのか、パットのリズムがブレて苦戦しました。今季はこの部分を修正したいです」
実際、キム・ハヌルは、ベトナムでの冬季合宿でもパットの練習に力を入れている。
また、昨季終盤には手首が痛くなることもあったらしく、フルシーズンをベストコンディションで戦い抜くために、フィジカルトレーニングにも注力しているという。
昨季を超える成績を目指し、自身の課題と向き合っているわけだ。
とはいえ、彼女が新シーズンに向けて力んでいるかといえばそうではない。
同メディアには、冗談交じりにこんなことも話している。
「3年間がんばったら、お嫁に行きたいです」
昨年には韓国のバラエティ番組で恋愛事情や合コン経験も赤裸々に語っただけに、“3年後に結婚”もあり得ない話ではないだろうが、いずれにしても、プライベートな話で笑いを誘うほど、彼女がリラックスして今季の準備を進めていることは間違いないだろう。
報道によれば、開幕戦となる3月1日の『ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(沖縄)にも出場予定というキム・ハヌル。
韓国女子ゴルフ界の“スマイル・クイーン”が今季どんな活躍を見せるか、今から楽しみだ。
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