大ヒットアニメ映画『君の名は。』を手掛けた新海誠監督の最新作『天気の子』が来年7月19日から公開されるという。
12月13日には制作発表会も行われ、『君の名は。』から3年ぶりとなる新作映画に関心が集まっている。
新海誠監督の最新作には、韓国も注目している。
「『君の名は。』の新海誠監督の新作公開…『天気の子』」(『スポーツ京郷』)
「『君の名は。』監督の新たなファンタジーロマンスアニメ『天気の子』」(『Insight』)
「『君の名は。』の新海誠監督が最新作を発表…天気を操る少女の愛の物語」(『IT朝鮮』)
など、韓国メディアでも報じられていた。
その背景には、韓国でも『君の名は。』が大ヒットしたことがあるだろう。
2017年1月4日から韓国で上映されると、367万人以上を動員。韓国国内で公開された日本映画の最多観客動員数を塗り替える大ヒットを記録した。
もともと韓国では、スタジオジブリ作品をはじめ日本アニメの人気が高いが、その中でも『君の名は。』の人気は異例だった。
その人気に便乗して、韓国野党が“パクリ動画”を作成し、物議を醸したこともあった。
気になるのは『君の名は。』の韓国での評判だが、内容に対する評価も軒並み高い。
例えば、韓国最大手ポータルサイトNAVERの「映画」コーナーにある観客のレビュー欄を見ると、12月18日現在、『君の名は。』が10点満点中9.02の評価を獲得している。
今年の観客動員ランキング1位の『神と共に』(8.63点)と比べても、評価の高さがわかるだろう。
韓国のネット上には、「人生最高の日本映画だ」「久しぶりに良い映画を観た」「OST(オリジナルサウンドトラック)だけ聴いても胸が熱くなる。3回観たけどまた観たい」といったコメントが並んでいる。
中には、「瀧が三葉に会うために御神体のある山を登るシーンから彗星が落ちるまでの場面は、他のどの映画も勝てない没入感がある」「演出に声優の声、背景、音楽……最高だ」「彗星が落ちるシーンと瀧と三葉が再開する場面の曲が好き。涙が出る」など、具体的な感想もあった。
もっとも、一部では酷評も上がっている。
「幼稚すぎる」「退屈で眠くなった。内容がわかりづらい」「ストーリーがありきたり。チケット代を返してほしい」「唯一良かったのは瀧の声優」「日本の国粋主義が作品の底を流れていると感じた」「日本の感性は私には合わない。主人公の二人が“君の名は!?”と声をそろえるところで吹き出してしまったよ」といった具合だ。
興味深いのは、“韓国版2ちゃんねる”といわれるネット掲示板「日刊ベストストア」(イルベ)には、「『君の名は。』を観たが…これはエロすぎる」というスレッドが立てられたことがあったことだろう。
そのスレッドには、「男子高生が女子高生の身体を見て…女子高生は男子高生のアソコを触り…これは映画かポルノか。なぜR指定にならないんだ」「三葉は恥ずかしくて(瀧の)顔も見られないよ。死んでしまった方がハッピーエンドだった気がする」といったコメントが寄せられていた。
もともと韓国は日本よりも「児童ポルノ法」の処罰が厳しいため、『君の名は。』にも敏感に反応したのかもしれない。
いずれにしても、韓国で『君の名は。』が大ヒットしたことは間違いない。来夏公開される新海誠監督の最新作も、韓国でさまざまな反応を呼びそうだ。
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