少女時代から大谷翔平まで!? 韓国で流行りの褒め言葉“マンチンニョ”とは?

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マンチンニョとは、「漫画本を破って飛び出してきた女性」の略語。漫画=マナ(マンファ)のマン、破るを意味する「チンヌンダ」のチン、女性を意味する「ニョ」を組み合わせてマンチンニョとなる。漫画の世界から飛び出してきたように、飛び抜けて美しい女性に対して使う褒め言葉なのだ。

以前は、それほど知名度の高くないモデルや美女をピックアップするときに、使われていた印象がある。

例えば、“美少女チアリーダー”として局所的な人気を誇るアン・ジヒョンには「清純8頭身、マネキン比率の“マンチンニョ・ビジュアル”」といった見出しがつけられていた。

また、とある化粧品モデルを務めていたソン・ファミンにも「マンチンニョだ」などと報じられていた。衝撃的というニュアンスを加えたいときに、マンチンニョという言葉をつけていたわけだ。

ただ最近は、有名女優やアイドルにも当たり前のように使われるようになった。

そもそも“マンチンニョ”はネット上で生まれた言葉であるため、いつから使われていたかは定かではない。2012年頃から若者の間で使われていたとの説もあるが、この言葉が広がったきっかけのひとつはK-POPも関係しているという。

2016年9月に放送された音楽番組『ミュージックバンク』に、スペシャルユニット「マンチンニョ」が出演したのだ。

メンバーは宇宙少女のボナ、gugudanのミミ、LABOUMのヘイン、BRAVE GIRLSのユジョン、SONAMOOのニューサン。彼女たち5人が特別ユニットを組んで、番組内でスペシャルステージを披露した。

少女時代のユリと大谷翔平(写真=SPORTS KOREA)

歌ったのはKARAの『Pretty Girl』。今では淑女になったKARA元メンバーたちにとっても、驚きだったかもしれない。

そんな経緯を経て韓国メディアも一般的に“マンチンニョ”という言葉が広く使われるようになったわけだが、その男性版の言葉として“マンチンナム(男)”というものもある。

こちらも現実世界にはいないような美男に使われるのが一般的。ただ文字通り「漫画のような」という意味で、マンチンナムと修飾語がつけられた日本人男性がいる。メジャーリーグで活躍する大谷翔平だ。

韓国でも大谷翔平の知名度は非常に高い。以前、韓国メディア『毎日経済』は「“マンチンナム”さえも平凡にしてしまう大谷翔平の成功秘訣」と見出しを打ったことがある。

たしかにプロ野球選手でピッチャーとバッターを両立してしまう大谷は漫画の登場人物以上の存在だろう。記事内では、「プロ野球チームの中心打者でエースという主人公は、漫画にも出てこない」と舌を巻いていた。

いずれにしても“マンチンニョ”という言葉が広く使われている韓国。次はどんな素敵なマンチンニョやマンチンナムが登場するか、注目してみたい。

(文=慎 武宏)

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