トッテナムでの生活も長くなり、チームの流れの中に自分を溶け込ます術を覚えたことですね。例えばハリー・ケインにボールが渡った瞬間、そこを起点に漁網を広げるようなイメージで、ソン・フンミンがスペースへと動き出す。
フェルナンド・ジョレンテのときは彼のポストプレーから落ちてくるボールによく反応しますし、1トップで起用されたときは2列目まで戻ってチャンスメイクにも乗り出す。そういった使い分けをしながら、自分の持ち味をしっかり出せるようになりました」
ちなみにトッテナムのチームメイトとの相性も良いという。
「すべてのチームメイトとうまくやっていますよ。ハリー・ケインやデレ・アリとはよくハンドシェイクしていますし、試合後のミックスゾーンでもたまにじゃれ合っていますから。特に仲が良いのは、ムサ・シソコやベン・ディビスなのかなぁ。デイビスとは住まいも近いらくして、よく一緒にいるようですから」
興味深かったのはソン・フンミンと日本人プレミアリーガーとの関係だ。イ・ゴン記者もソン・フンミンと日本人選手が交わる場面に出くわしたことがあるという。
「試合前や試合後のミックスゾーンで挨拶したりしていることはよく見かけますね。特に岡崎慎司選手とはお互いブンデスリーガ時代からの顔見知りなのか、談笑している姿を見かけました。
岡崎選手がマインツでプレーしたとき、ク・ジャチョルやパク・チュホといった韓国人選手と一緒にプレーしたこともあって、ソン・フンミンも“2人からも岡崎選手の人柄をうかがった”と言っていましたよ」