競技場の中よりも競技場の外のほうが「サッカー熱」が熱かった。
サッカーのU-23ウズベキスタン代表は6月16日午前1時(日本時間)、タシケントに位置するブニョドコル・スタジアムでU-21日本代表とU-23アジアカップ準決勝を行い、2-0で勝利した。
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「開催国」ウズベキスタンは決勝進出に成功した。サウジアラビアと優勝カップを争う。一方、日本は決勝進出に失敗。オーストラリアが待つ3位決定戦に向かうことになった。
日本はホームのウズベキスタンを相手に試合の流れを掴むことができなかった。前半のボール保持率では約6対4でリードしたが、シュートはわずか2本。 ウズベキスタンは7本。後半戦も大きく変わらなかった。
特に鈴木唯人が完全に抑えられた。韓国との試合で2ゴールを決め、グループリーグでもUAEを相手に1ゴールを決めた彼は、ウズベキスタン戦の前半は完全に孤立した。守備に阻まれシュートさえなかったし、前半7分には激しいプレーで警告も受けた。
雰囲気が良くなかった日本は、後半に2ゴールを許して敗戦した。ウズベキスタンにとっては嬉しい勝利だが、競技場の中ではウズベキスタン選手たちの歓声だけが響き渡き、ファンの歓声は聞こえなかった。
理由はこの日、競技場内にウズベキスタンのサポーターたちが入場できなかったためだ。6月12日に行われたウズベキスタン対イラクの準々決勝で「異物投下事件」があり、サポーターたちは入場できず試合を直観できないようにした。
準々決勝イラク戦の観客席にいた一部ウズベキスタンのサポーターたちは、前半の序盤の肘打ちファウルでウズベキスタンのGKが一発退場になると、ペットボトル、ティッシュ、さらに小石などをピッチに投げ込んだ。
これで試合はしばらく中断され、U-21日本代表の試合でもウズベキスタンのサポーターたちは観戦が許されなかった。結局、軽率な行いがブーメランになって帰ってきたわけだ。
AFCは今回の決定を6月15日午前に下し、準決勝には少数の日本人ファンだけが入場した。
一方のウズベキスタン・サポーターたちは競技場に入れないことを知っていても、大勢のファンたちが競技場に集まった。もっと正確に言えば、競技場に出入りするためではなく、競技場近くに設けられた大型スクリーンで準決勝を観戦するためだった。
競技場周辺は試合開始前から警察によって統制されていた。スタジアムを囲む車道は一般車両を通行止めにしていた。あちこちに配置された警察は、競技場に近づくファンを見ると、直ちに注意を与えた。
試合がウズベキスタンの勝利で終わると、一部のファンは選手たちが乗るバスの通用出口に集まった。ウズベキスタンの選手たちを乗せたバスがそこを通り抜けると、大歓声を上げた。
ちなみに警察当局は万が一の衝突に備えて、試合後に追加投入されたという。
(記事提供=OSEN)
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