日米通算17年目を迎えた今シーズン、山口の1軍登板はわずか1試合に終わった。
山口は4月8日の東京ヤクルトスワローズ戦でリリーフ登板し、2回40球を投げて2四球4奪三振の無失点を記録した後、1軍の舞台から姿を消した。不振とともに右ひざを故障し、2軍でリハビリに専念しなければならなかった。
2019年に巨人のエースとして最多勝含む投手3冠を受賞した山口は、同年冬にポスティングシステムを利用してトロント・ブルージェイズに加入した。当時は韓国人投手のリュ・ヒョンジンも同じくブルージェイズに加入したことで、投手陣に誕生した“日韓コンビ”に韓国の野球ファンも注目を集めた。
しかし、期待とは裏腹に山口は17試合で2勝4敗1ホールド、防御率8.06の不振を経験し、わずか1年で戦力外となった。
放出の痛みを味わった山口は、サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下マイナーを通じてメジャー再挑戦を図ったが、そこでも乱調が続き昇格に失敗。そして、2021年6月に古巣・巨人への復帰を決めた。
ただ、復帰初年度の昨季も15試合で2勝8敗、防御率3.56にとどまるなど、全盛期のピッチングは見られなかった。2019年に2億3000万円だった年俸も、今年は6000万円にまで下がった。シーズン前には新型コロナウイルス感染という悪材料も重なり、今季限りで巨人のユニホームを脱ぐことになった。
山口自身は現役延長の意志が強い。リハビリを通じて故障から復帰し、現在はブルペンでの投球を再開しているという。はたして山口に新天地は見つかるのか、韓国も去就を見守っている。
(記事提供=OSEN)