まずは韓国プロ野球KBOリーグのKTウィズに所属するカン・ベクホ(23)。日本で開催された2019年WBSCプレミア12、2020年東京五輪のいずれも出場経験があるため、彼の存在を知る野球ファンもいるのではないだろうか。
そんなカン・ベクホが「韓国の大谷翔平」と呼ばれたのは高校時代。元々は内野手と捕手を務めていたのだが、1年次の大会前にチームで投手が不足した際、強肩を評価されて練習試合で登板したところ、相手を三者三振で抑えただけでなく、球速145キロを記録する好投ぶりを見せ、球場にいた関係者を驚かせたという。
その後は“捕手兼投手”として、打席に立てばホームランバッター、マウンドに立てば最速156キロを投げるエースの活躍を披露。これらが評価されて現所属のKTから指名を受け、2018年からプレーを続けている。
ただ、高校では「韓国の大谷翔平」と呼ばれながらも、プロではオールスターゲームやシーズン最終戦を除いて投手として登板した試合はゼロ。主戦場だった捕手からもポジションを転向し、現在は一塁手や外野手で出場している。