韓国では最近、映画『江南ゾンビ』の公開が発表された。本作は、突如出現したゾンビによって混沌と化した江南(カンナム)を舞台に、人々が生き残るために命懸けで戦うコミックゾンビアクションで、2023年1月5日に公開される予定だ。
そして来る2月には、『愛の不時着』を制作したスタジオドラゴンによるゾンビ映画『呪呪呪/死者をあやつるもの』の日本公開も予定されている。
上記2作品のみならず、数多の映像作品を生み出してきた韓国では近年、ゾンビ作品が続々と制作され、“Kゾンビ”なる愛称で世界的に愛されている。
この流れの発端は、2019年より配信されているNetflixオリジナルドラマ『キングダム』だ。
本作は16世紀を舞台に、反逆者に追い込まれた世子(王位継承者)が、朝鮮の果てで飢餓の末に怪物となってしまった人々の謎を暴きだすというミステリースリラー。シーズン2や前日譚『キングダム: アシンの物語』も公開され、シーズン3の制作も決定している。
時代劇×ゾンビという新鮮な組み合わせが好評を博した本作を、海外メディアも手放しで賞賛している。
米経済誌『フォーブス』は「今までの“ゾンビもの”の中で最高傑作と言える。『キングダム』シーズン2のゾンビたちは、『ウォーキング・デッド』のようにゆっくりとした動きではなく、ずっと素早い。『ウォーキング・デッド』を超える面白さ」と絶賛し、『コスモポリタン』は「ゾンビより恐ろしいのは最高の敵、王妃」と時代劇ならではの設定に面白さを見出している。