俳優イ・ビョンホンとの共演作『勝負』(原題)をはじめ、超能力を扱った映画『ハイファイブ』(原題)、伊坂幸太郎の同名小説が原作のNetflixシリーズ『終末のフール』(原題)など、注目度の高い作品が控えているが、公開の延期ないしはお蔵入りもあり得るだろう。
また、事件の影響は韓国国内だけでなく、中国にも伝播。韓国で事件が報じられた日の深夜、中国最大のオンラインポータルサイト「百度」やSNS「微博」では「ユ・アイン麻薬投薬疑惑」というハッシュタグがリアルタイム検索語ランキングで1位に食い込むほどの衝撃をもたらした。
さらには、自身が広告モデルを務める中国のファッションブランド「速写(CROQUIS)」との契約も解除される見通しだとも報じられている。
このように、各界への甚大な影響が懸念されるなか、プロポフォールを使用して犯罪者となった韓国芸能人は少なくない。
まず、一番の有名どころでいうと俳優のハ・ジョンウだろう。
ハ・ジョンウは去る2020年、ソウル江南(カンナム)の整形外科病院で、睡眠麻酔を必要としない美肌施術を受けながら、プロポフォールを19回にわたって不法投薬したという。院長に知人の個人情報を渡し、まるで知人がプロポフォールを使用したかのように虚偽の記載を行うなど共謀した疑いも受け、計画的に違法薬物を摂取していた。
発覚後、裁判に付されたハ・ジョンウは一審で控訴せず、最終的に罰金3000万ウォン(約300万円)を言い渡された。
麻薬の恐ろしさは異常なまでの中毒性だ。それを示すような事例もある。