吉田は日本プロ野球通算762試合で打率0.327(2073打数884安打)、133本塁打、467打点、OPS 0.960を記録した強打者だ。今季は119試合で打率0.335(412打数138安打)、21本塁打、88打点、OPS 1.008と活躍し、オリックス・バファローズの優勝を導いた。
ホームランを打つ巨砲スタイルではないが、精巧な打撃技術で高打率と高い出塁率を記録するタイプの打者だ。
昨季終了後、メジャー進出を宣言した吉田はレッドソックスと5年9000万ドルの契約を結び、メジャー進出に成功した。ただ、あまりに巨額の契約だったため、「レッドソックスがオーバーペイをしたのではないか」という議論が起きたりもした。
「吉田は新しい挑戦をする球界最大の謎の一つ」と評した同メディアは、「彼が日本で記録した成績は本当に興味深い。しかし、メジャーで一度もプレーしたことのない選手と5年9000万ドルの契約を結んだのは危険な賭けだ。吉田の打撃技術がメジャーでも発揮されるだろうか。彼は堅実な左翼手、もしくは最高の指名打者になれるだろうか」と、吉田の契約の危険性を指摘した。
また、「吉田が日本時代と同じ活躍をしてくれれば、2023年にレッドソックスが成功するのに大きな役割を果たすことになるだろう。だが、もし苦戦すればレッドソックスのフロントは批判を避けることは難しいだろう」と見通した。
同メディアは「吉田の感覚的な打撃技術はメジャーでも遺憾なく発揮される。彼は『fangraphs.com』が予測したOPS 0.867に符合する成績を出す」と最高のシナリオを予想した。
逆に、最悪のシナリオは「メジャーのスカウトたちは吉田に9000万ドルを与えるというレッドソックスの決定に疑問を提起し、“だから言ったじゃないか”と話す。吉田は平均以下の守備をする左翼手であることが明らかになり、メジャーで打撃をすることはまったく違うレベルだということに気づく」だと説明した。
(記事提供=OSEN)