今年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に侍ジャパンの一員として出場し、優勝を経験した山川だが、5月に性的暴行事件に巻き込まれた。
20代の知人女性が、山川と食事をした後にホテルで強制的に性的暴行を加えられて負傷したと警察に通報したのだ。
山川は「性関係は持ったのは事実だが、合意の下でなされたもの」とし、性的暴行ではないと主張した。しかし、既婚男性の山川は激しい非難の世論に直面した。
西武は山川の性的暴行疑惑がとあるメディアの暴露によって明らかになると、直ちに一軍登録を抹消し、三軍での謹慎処分を下した。
その後8月29日、東京地検は山川に対し、証拠不十分で不起訴処分を下した。プロ野球選手会は翌30日、西武に対し山川が復帰できるよう措置を取ってほしいと要請したが、西武は数日間の内部会議を経て、「無期限出場停止」という重懲戒を下した。
日本メディア『デイリースポーツ』は「山川は5月11日の千葉ロッテマリーンズ戦を最後に一軍出場から遠ざかっている。実戦感覚を取り戻すにも時間がかかるため、今季の一軍復帰はないと考えるのが自然な流れだ」とし、「4月10日の出場選手登録抹消が、一軍でのプレー中の負傷による故障者特例措置が適用されない限り、今季中に国内FA権を取得することは絶望的だと思われる」と伝えた。
山川は現在、FA権取得までの登録日数が17日足りない。ただ、無期限出場停止処分が下された今、登録日数を満たすことは難しいものと見られる。
山川は2018年(47本塁打)、2019年(43本塁打)、2022年(41本塁打)で3度パ・リーグ本塁打王に輝いた。
昨冬、西武はFAを1年後に控えた山川に4年の契約延長を提案したが、山川は1億4000万円増の2億7000万円で単年契約を結んだ。山川は今季終了後のFA市場での大型契約を期待し、西武からの提案を断った。
だが、性的暴行疑惑で道徳性に大きな打撃を受け、無期限出場停止処分によってFA取得も1年延ばされる危機に置かれた。
山川は今シーズン、17試合に出場して打率0.254、15安打、0本塁打、5打点を記録していた。
(記事提供=OSEN)