そこでは大谷やコディ・ベリンジャー(シカゴ・カブス)、マット・チャップマン(トロント・ブルージェイズ)などメジャーで活躍するFA特級選手たちの名前が挙げられたなか、韓国プロ野球KBOリーグのキウム・ヒーローズに所属するイ・ジョンフもともに言及された。
同メディアは「来るFA市場は投手の方がより多くの選択肢がある。ジャイアンツもこのうち数人の獲得に乗り出すものとみられる」とし、日本最高の投手である山本由伸(オリックス・バファローズ)、ソニー・グレイ(ミネソタ・ツインズ)などに関心を持つと伝えた。
続けて、「ジャイアンツは打線をアップグレードする方が優先順位が高いように見えるのに、なぜ投手の獲得に大金を使おうとするのか?需要と供給の問題だ。スターパワーとともに、ラインナップで地道に活躍できる打者がFA市場にあまりいない。中堅手のベリンジャー、三塁手のチャップマン、昨季KBOのMVPで足の速い25歳の中堅手のイ・ジョンフらはいる。3人のFA選手とも、スコット・ボラスがエージェントを務めている」とし、「もちろん大谷もいる」と説明した。
さらに同メディアは、「ジャイアンツがこのうちの1人と契約するとしても、1人だけ獲得したことで問題が解決されないということを知っている。そのため、ジャイアンツは若手投手を活用し、打者獲得のためのトレードを積極的に模索するものと予想される」と付け加えた。
今冬のFA市場は例年と比べてトップクラスの打者が不足している。
肘の手術を受け、来季は投手として投げることはできないが今季のア・リーグ本塁打王(44本)が有力な大谷、2019年ナ・リーグMVPで通算178本塁打のベリンジャー、通算153本塁打のチャップマンなどが大物に挙げられるが、彼らとともにイ・ジョンフの名前が言及されたという点でも意味が大きい。
イ・ジョンフは今季85試合で打率0.319(329打数105安打)、6本塁打、45打点、OPS(出塁率+長打率)0.863とやや不振な成績を出した。
シーズン序盤に打撃不振がかなり続き、7月22日のロッテ・ジャイアンツ戦を最後に足首の手術を受け、シーズンアウトとなった。3カ月間のリハビリ中だが、イ・ジョンフに対するアメリカの関心は絶えない。今季の成績は残念だが、これまで6年間積み上げてきた実績がある。25歳と若い年齢は依然として魅力的だ。
アメリカメディアの間では、サンディエゴ・パドレスとニューヨーク・ヤンキースがイ・ジョンフの獲得を狙っているとされているが、ジャイアンツも欠かせない獲得候補球団の一つだ。
今年2月、米アリゾナ州で行われた春季キャンプで毎日球場を訪れ、イ・ジョンフの打撃姿を映像で撮ったジャイアンツは、シーズン開幕後も幹部が韓国入りして直接観察するなど、継続的な関心を示してきた。
今年78勝80敗(勝率0.494)でナ・リーグ西地区3位に止まり、ポストシーズン脱落が確定的なジャイアンツは打線補強が切実だ。
チーム打率27位(0.237)、OPS25位(0.700)で下位グループだ。 ウィルマー・フローレス(打率0.284、22本塁打、457打点、OPS 0.863)を除けばOPS 0.800以上記録した打者はいない。マイケル・コンフォート(打率0.243、15本塁打、58打点、OPS 0.728)以外にはこれといった主力外野手もいない。
それだけに、イ・ジョンフが加入すれば打線の大きな力になれるはずだ。
(記事提供=OSEN)