ドイツメディア『キッカー』は5日(日本時間)、「チョン・ウヨンが韓国を決勝に導いた。彼の所属するシュトゥットガルトは韓国の優勝を応援している」と伝えた。
ファン・ソンホン監督率いるU-24韓国代表は、4日に行われた杭州アジア大会・男子サッカーの準決勝でウズベキスタンと対決し、2-1で勝利した。
今大会で最も強力な相手の一つとされていたウズベキスタンを制した韓国は、いよいよ決勝の舞台に臨む。相手は“宿命のライバル”日本だ。
韓国には杭州アジア大会得点王に挑む人もいる。それがまさにチョン・ウヨンだ。
チョン・ウヨンはグループステージから決勝トーナメント準決勝まで重要な先制ゴールを多く記録し、これまでに7ゴールを記録している。
これに対し、彼の所属するシュトゥットガルトがアジア大会を注視している。
『キッカー』は「シュトゥットガルトからチョン・ウヨンを連れて行った韓国代表は、シュトゥットガルトに感謝を送っている。韓国が決勝で勝利すれば、シュトゥットガルトも利益を得ることができる」と伝えた。
また、「杭州で暴風を吹き込んでいる韓国の選手はウズベキスタンを2-1で下し、2014年仁川大会、2018年ジャカルタ大会に続き大会3連覇を達成する機会をつかんだ。もう日本に勝たなければならない」と続けた。
そして、「チョン・ウヨンは今大会で良い活躍をしており、すでに7ゴールを記録している。ウズベキスタン戦では重要なゴールを決め、勝利に大きな役割を果たした。彼はほとんど一人でチームを決勝に導いた。韓国は競技力面で優位に立っていたが、時々ウズベキスタンの“非常に荒い”プレーに苦しみ、容易ではない試合をした」と付け加えた。
『キッカー』は「韓国は今大会で優勝すれば、金メダル以外に兵役免除の恩恵もある。シュトゥットガルトの人々は、チョン・ウヨンのスポーツ的な成功とそれに伴う自信を羨むだろう。しかし、金メダル以外にもチョン・ウヨンが優勝すれば、シュトゥットガルトは利益を得ることができる。もし韓国が金メダルを取れば、チョン・ウヨンは20カ月に達する兵役義務を免除される恩恵を受けることになり、クラブと選手たちは心配を一つ減らすことができる」と強調した。
韓国が優勝に失敗した場合についても取り上げた。
『キッカー』は「韓国が日本に負けても兵役免除の機会はまたある。2024年パリ五輪だ。オリンピックでメダル獲得に成功すれば、チョン・ウヨンは兵役免除の機会を得ることができる。この大会も年齢制限があるが、3人の選手がオーバーエイジとしてプレーできる」と説明した。
なお、ウズベキスタン戦終了後に取材に応じたチョン・ウヨンは、「得点王の考えはない。そんな考えを持って試合には臨まない。ただ、ゴールチャンスが来たときに決められるようにしようとたくさん準備している。そうしようともっと努力している」としながらも、「すべての選手が1試合だけ見てきた。それが“韓日戦”になった。選手たちは皆モチベーションも高く、意志も強い。しっかり準備して、必ず良い試合になるようにしたい」と話した。
(記事提供=OSEN)