2年連続レギュラーシーズン100勝以上も、ディビジョンシリーズで衝撃のアップセットを受けたロサンゼルス・ドジャースが今冬のFA市場で大胆な動向を見せそうだ。最大の注目株である大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)についてはコメントを控えたが、FA市場での攻撃的な動きを予告した。
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は10月18日(日本時間)、シーズン決算の記者会見を行った。
『ジ・アスレチック』や『LAタイムズ』などの現地メディアによると、フリードマン氏は「我々の目標は10月に11勝を挙げることだが、1試合も勝てなかった。それで何を変化すべきか、どうすれば良いのかを突き止めなければならない」と話した。
デーブ・ロバーツ監督をはじめとするコーチ陣には責任を問わなかった。フリードマン氏は「一つ確実に言えることは、我々の努力が不足しなかったという点だ。コーチ陣も今年、本当にすごいことを成し遂げた」とし、「一人、少数の過ちなら変化を試みただろうが、組織の失敗だ。私たち全員の責任だ」と説明した。
ポストシーズンに進むと、不思議なほど試合が上手くいかなくなる。直近2年間、ポストシーズン進出チームの拡大でワイルドカードが長くなり、ディビジョンシリーズまで休息が5日に長くなったのが悪材料として作用したという指摘もある。
ただ、フリードマン氏は「制度を言い訳にしたくない。来年も地区優勝後、再び5日間休むのが目標だ」と強調した。
続けて、「これほど才能のあるチームが、27イニングの間に一度もリードできなかったことは、突き止めなければならない問題だ。私もその答えが分からない。そのようなことが二度と起こらないようにするために、私たちができることを探さなければならない」とし、「先発投手が期待に及ばなかったことは明らかだ。ブルペンは素晴らしいが、先発が持ちこたえられなければ試合に勝つのは難しい。残念ながら、我々はその事実を正面から目撃した」と、優秀なFA先発投手の獲得を予告した。
ナ・リーグのサイ・ヤング賞受賞が有力視されているブレイク・スネル(サンディエゴ・パドレス)、大一番に強いアーロン·ノラ(フィラデルフィア・フィリーズ)、日本最高の投手・山本由伸(オリックス・バファローズ)が投手の有力候補に挙げられる。
ソニー・グレイ(ミネソタ・ツインズ)、マーカス・ストローマン(シカゴ・カブス)、ジョーダン・モンゴメリー(テキサス・レンジャーズ)も注目すべきFA選抜だ。
FA最大の注目株・大谷に対する質問も出た。
肘の手術のため来年は投手として出場できず、二刀流は不可能だが、本塁打王(44本)に輝いただけに、指名打者としても価値が高い。
大谷の有力な新天地としてドジャースが挙げられるが、フリードマン氏は大谷関連の質問に「誰(Who)?」というと、「まだFAについては言えない」とごまかした。
ポストシーズン期間なだけに、特定FA選手については公式的な言及はできないようだ。
しかし、フリードマン氏はFA投資に対する意志を明確に示した。
彼は「この2度のオフシーズンについては非常に腹が立ってがっかりしている。来年はこのようなことが起こらないように最善を尽くす。それが正確に何を意味するかはまだ分からないが、来年2月にアリゾナで春季キャンプを始めるとき、我々ちは優勝に向けた熱望が非常に大きいチームになると確信している」と声を高めた。
ドジャースは昨冬、FA市場を静かに過ごした。外部FAとして投手ノア・シンダーガード(1年1300万ドル)、指名打者J.D.マルティネス(1年1000万ドル)を獲得したのが全てだった。今回の大谷獲得のため、チーム年俸総額のペイロールを空けておくための目的と解釈されたりもした。
フリードマン氏は「我々は良い位置にある」とし、FA補強に自信を示していた。
(記事提供=OSEN)
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