KTは12月7日、「外国人打者メル・ロハス・ジュニア、外国人投手ウィリアム・クエバスとの契約を完了した」と公式発表した。ロハスは総額90万ドル、クエバスは150万ドルで契約にサインした。
KTは2022年から2年間在籍したアンソニー・アルフォードを保留選手リストから除外し、新外国人打者の獲得に着手した。アルフォードは今季133試合で打率0.289、15本塁打、70打点の優れた活躍を見せたが、プレーオフ5試合で打率0.143、韓国シリーズ5試合で打率0.125の不振にあえぎ、契約延長に失敗した。アルフォードの慢性的な守備の不安も再契約不発に一役買った。
『OSEN』の取材に応じたKTのナ·ドヒョン団長は、アルフォードの放出について「もちろんアルフォードは良い選手だが、ポストシーズンの影響もあり現場の意見を反映した。アルフォードより優れた選手が良さそうだという意見が聞こえてきたが、フロントの考えも同じだった。代替者を探し、ロハスとの契約に至った」と説明した。
KTは新しい外国人打者を物色する過程で、ドミニカ・ウィンターリーグに参加しているロハスにたどり着いた。ロハスは2017年、KTの代替外国人打者として合流し、4シーズン通算で打率0.321、633安打、132本塁打、409打点、350得点と活躍した。2020年には本塁打(47本)、打点(135本)、得点(116点)、長打率(0.680)の4冠王に輝き、レギュラーシーズンMVPを獲得した。
しかし、栄光は2020年が最後だった。韓国プロ野球を平定したロハスは日本の阪神タイガースと2年契約しを結んだが、日本の投手に適応できず挫折の時間を過ごした。
加入初年度から新型コロナウイルス感染症の影響で就労ビザ発給が制限され、4月になってようやく日本に入国できた。その後5月に遅れてデビューし、21打席連続無安打という不名誉を被り、60試合で打率0.217、8本塁打、21打点を記録した。2022年も89試合で打率0.224、9本塁打、27打点と大きな反転を遂げることができなかった。
結局、ロハスは日本を離れ、メキシコリーグで選手生活を続けた。その後、ドミニカ・ウィンターリーグで34試合打率0.283、5本塁打、14打点を記録している状況でKTから連絡を受け、韓国へのUターンを決めた。
KTは2021年からロハスを継続的に注視していたことが明らかになった。
ナ団長は「ロハスが日本にいたときからずっと関心をもってチェックしており、親交もあった。日本での生活を終えてドミニカ・ウィンターリーグでプレーしたが、優勝メンバーとして活躍するほど優れていた。今年のメキシコリーグ、ドミニカ・ウィンターリーグも注意深く見守った」と、これまでロハスにかけた努力を説明した。
それとともに、「現地スカウトの評価、映像、データを集めてイ・ガンチョル監督とミーティングを一度行った。そこで、ロハスが相変わらずバットスピードと動きが良いという評価が出た。韓国に来れば上手くできそうだという結論が集まり、契約を推進することになった」と付け加えた。
しかし、ロハスがMVPを獲得したのは今から3年前だ。その後、韓国野球より一枚上の日本野球を経験したというが、2年間で痛い失敗を経験した。日本投手の鋭い変化球に適応できず、打撃バランスまで崩れた。
それでも、KTはそのようなロハスが「韓国では通用する」という確信を持って11億ウォンを投資した。ナ団長は「KBOリーグに来るなら、依然として競争力があると思う。ロハスは1990年生まれだ。KBOリーグのトップクラスの打者たちは1987年生まれから1994年生まれが主だ。体も以前よりスリムになったので大丈夫だと思う」と期待を示していた。
(記事提供=OSEN)