『スポーツ報知』などの日本メディアによると、東北楽天ゴールデンイーグルスの守護神・松井裕樹がサンディエゴ・パドレスと基本合意に達した。4年間で30億円、韓国ウォン換算で約272億ウォンの規模になるという。
同メディアによると、メディカルチェックで異常がない限り、すぐに正式発表になるという。ドル換算で4年2100万ドル水準だ。
これに先立ち、『MLBネットワーク』のジョン・モロシ記者も「パドレスが日本人左腕抑えの松井祐樹と複数年契約に合意した」とし、「オフシーズンの投手陣強化を優先課題としているパドレスは、フアン・ソトをニューヨーク・ヤンキースに送り、有望投手4人を迎え入れた。松井の獲得も同じ脈絡だ」と説明した。
松井は2014年に楽天でプロデビューし、通算10シーズンで501試合25勝46敗、236セーブ、76ホールド、防御率2.40の成績を残した。
2023年は59試合で2勝3敗、8ホールド、39セーブ、防御率1.57、72奪三振の成績でセーブ王に輝いた。2022年（32セーブ）、2019年（38セーブ）に続き自己通算3度目のセーブ王のタイトルを獲得した。
また、日本プロ野球最年少100セーブ、200セーブ記録の保持者であり、若手時代からトップクラスの抑え投手としてのキャリアを築いてきた。
これにより、パドレスはFA資格でチームを離れる可能性が高い抑えのジョシュ・ヘイダーの座を松井で埋めることになった。
また、松井はキム・ハソンやダルビッシュ有と同僚になり、来年3月20～21日に行われるMLBワールドツアー・ソウルシリーズ開幕戦でロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と対戦することになった。大谷はドジャースと10年7億ドルの超大型契約を締結したが、日本でも松井と大谷の対決が実現する可能性が言及されている。
一方、松井のように韓国で抑え投手としてトップクラスのキャリアを築き、満を持してメジャーに挑戦するコ・ウソクの去就はどうなるだろうか。
今季で7年目のシーズンを終えたコ・ウソクは、ポスティングシステムで海外舞台に挑戦する資格を確保し、所属するLGツインズに海外挑戦の意思を表明した。
コ・ウソクは通算7シーズンで354試合19勝26敗、139セーブ、6ホールド、防御率3.18を記録。昨年は防御率1.48、42セーブでセーブ王に初めて輝き、韓国プロ野球最高の抑えとなった。
今季は3月のWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）で首と肩を負傷するなど、怪我の影響で44試合3勝8敗15セーブ、防御率3.68に止まった。 韓国シリーズでは4試合1勝1敗1セーブ、防御率8.31と振るわなかったが、1994年以来29年ぶりのチームの統合優勝に貢献し、生涯初のチャンピオンリングを手にした。
LGはコ・ウソクのメジャー挑戦の意思を受諾し、MLB機構にポスティングを公示した後、5日からポスティング手続きを始めた。コ・ウソクとともにポスティング手続きを始めたイ・ジョンフは、15日にサンフランシスコ・ジャイアンツと6年1億1300万ドルの契約が公式発表された。
しかし、コ・ウソクのメジャー挑戦の過程はそれほど順調ではないようだ。
今月初め、『セントルイス・ポスト・ディスパッチ』のデリック・グールド記者は、「セントルイス・カージナルスが海外FA市場のリリーフ資源であるコ・ウソクと松井祐樹の獲得を議論する」とし、「代理人に会って迎え入れを議論した」と話した。カージナルスがコ・ウソクに関心を示したことは確認した。
まず、カージナルスが優先的に獲得対象にしていた選手は松井だった。しかし、松井がパドレスと契約を結んだことで、カージナルスの獲得目標が消えた。
では、カージナルスは再びコ・ウソクに関心を示すのだろうか。今のところ、現地でも明確な情報は出ていない。『CBSスポーツ』は松井とコ・ウソクを比較し、「それほど高い評価を受けることはできないが、メジャー球団を助けられる実力を持っている」と伝えている。
LGのチャ・ミョンソクGMは20日、球団公式YouTubeチャンネルの動画内でコ・ウソクのメジャー進出と関連した近況を伝えた。
コ・ウソクの交渉に関するファンの質問に、チャ・ミョンソクGMは「どのように行われているのかはよくわからない」とし、「リコースポーツエージェンシーのイ・イェラン代表（コ・ウソクの代理人）に会って聞いたところ、交渉期間が短すぎてできるか分からないが、いくつかの球団が関心を持っているという」と伝えた。
しかし、「代理人もコ・ウソクも、満足できる待遇でなければ行かないと意思表現をしている」とし、「私の立場では行かないでほしい（笑）。良い条件であれば仕方なく送ってあげなければならないが、進展がないようだ。交渉が正式に行っているわけではないようだ」とし、現在の状況をそれとなく説明した。
コ・ウソク側も、LG側も、「安値ではメジャーには行かない」という立場を固守している。
（記事提供＝OSEN）
