夫から不倫を疑われたことをきっかけに、職場の同僚を性犯罪者に仕立て上げた30代女性に、実刑判決が下された。
韓国・光州(クァンジュ)地裁・刑事3単独は6月12日、虚偽の内容で訴えたとして起訴されたA被告(30代女性)に対し、懲役1年の判決を言い渡し、その場で法廷拘束した。
A被告は2023年2月、同じ職場で働く男性B氏を強かん未遂などの疑いで告訴。訴状では、「飲み会後、泥酔した私をB氏が自宅に連れ込み、無理やりわいせつ行為を働いた」と主張していた。
しかし、捜査の結果、A被告の訴えは虚偽だったことが明らかになった。
その根拠となったのは、当日のタクシー料金の決済履歴や、B氏宅に設置されていたホームカメラの映像、さらにはA被告が夫に送った「お酒に酔ってうっかりしてしまった」との趣旨のメッセージ。これらが「合意の上での関係」だったことを裏付ける証拠とされ、虚偽告訴の容疑が固まった。
調べによれば、A被告は酔っていない状態で、自らの意思でB氏と性的関係を持ったものの、その後、夫に問い詰められると「無理矢理犯された」と嘘をついたという。
一方で、A被告は一貫して「会食後に泥酔し、B氏宅で寝てしまった。目覚めたときには服を脱がされそうになり、拒否する過程で揉み合いになっただけ。虚偽の告訴ではない」と主張していた。
しかし裁判所は、「被告は愛情表現の延長として性的関係を持ち、その後、夫に不倫が発覚し追及されたことから、虚偽の告訴に及んだ」として、「極めて悪質で強く非難されるべき行為だ」と厳しく指摘。「納得しがたい弁明を繰り返しており、反省の態度も見られない」と述べ、実刑判決を言い渡した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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