中国系ECサイトの化粧品から基準値50倍の発がん性物質…“致命的な有害成分”も大量検出 韓国機関が警鐘

2025年12月19日 社会 #時事ジャーナル
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AliExpress(アリエクスプレス)などの中国系ECサイトを通じて流入した化粧品から、基準値の50倍を超える発がん性物質が検出され、非常事態となっている。

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韓国の食品医薬品安全処の調査結果によると、海外から直接購入した化粧品の5点に1点(21.3%)が不適合判定を受け、このうち97%が中国産であることが確認された。特に、ネイルリムーバーや白髪隠しなどの頭髪・手足の爪用製品から、ホルムアルデヒドや鉛といった致命的な有害成分が大量に検出され、消費者には格別の注意が求められている。

食品医薬品安全処は12月18日、今年実施した海外直購入化粧品の試験検査(1080点)の結果、230製品(21.3%)が韓国の安全基準に不適合だったと明らかにした。

調査の結果、一部のヘア製品では発がん性物質であるホルムアルデヒドが基準値(2000μg/g)の50倍以上検出され、カラーコスメでは鉛成分が22倍に達した。

不適合製品で最も多く基準を超過した項目は、メチルイソチアゾリノン(75件、32.6%)、メタノール(45件、19.6%)、総好気性生菌数(36件、15.7%)、CMIT/MIT(22件、9.6%)、ニッケル(16件、7.0%)、アンチモン(14件、6.1%)の順だった。

製品群別の不適合率は、頭髪用製品類(38.3%、69件)が最も高く、次いで手足の爪用製品類(33.9%、61件)、アイメイク用製品類(17.2%、62件)、カラーコスメ用製品類(10.6%、38件)の順だった。手足の爪用のうちネイルリムーバーは、検査した42製品中31製品が不適合判定を受け、最も高い不適合率(73.8%)を示した。頭髪用のうち白髪隠しは、検査した21製品中12製品が不適合(57.1%)だった。

摘発された製品の97%(223件)は「中国産」で、3%(7件)はアメリカ産だった。販売先の95%(218件)はAliExpressだった。このほか、Amazon(アマゾン)が8件(4%)、SHEIN(シーイン)が3件(1%)、Alibaba(アリババ)が1件(0.4%)の順だった。

今回の調査は、食品医薬品安全処が海外直購入化粧品の検査のため、国内消費者の利用頻度順に、AliExpress、Amazon、NAVERストア、SHEIN、Coupang、COSMIC、Alibaba、11番街といった各オンラインプラットフォームから、昨年の検査結果で不適合だった品目群や注文量上位製品、人気ランキング製品などを購入して検査したものだ。

食品医薬品安全処
(画像提供=食品医薬品安全処)

食品医薬品安全処は、輸入・通関の段階で管理を強化するため、関税庁と結果を共有し、同処の公式サイトに関連製品情報を公開した。

また、食品医薬品安全処と関税庁、韓国消費者院は共同で、カラーコスメ用、アイメイク用の海外直購入化粧品91製品について協業試験検査も実施した。その結果、3製品が鉛、ニッケル、ヒ素、アンチモンなどの重金属基準に不適合であることが確認された。

食品医薬品安全処は不適合となった233製品が国内に搬入・販売されないよう、関税庁に通関保留を、放送通信審議委員会にオンライン販売サイトへの接続遮断を要請した。また、韓国国内の消費者に不適合製品情報を提供するため、公式サイトに製品名、写真、不適合項目などの情報を掲載した。

韓国消費者院は、不適合製品情報を海外オンラインプラットフォーム各社と共有し、当該製品の販売停止を要請する方針だ。

(記事提供=時事ジャーナル)

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