1等12億円の当選者が現れない日本…韓国でも“換金されなかった宝くじ”が毎年50億円、何に使う?

2022年02月01日 社会
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最近、日本では1等12億円の「MEGA BIG」の当選者が現れないとのニュースがあった。その支払期限は2月9日となっており、いよいよ迫っているが、未だに当選者は現れていないようだ。

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今回の例だけでなく、“換金されなかった宝くじ”は毎年100億円以上に上るそうだが、それはお隣・韓国も似ている。

韓国では2021年に換金されなかった宝くじの当選金が、500億ウォン(約50億円)を超えると集計された。

国会企画財政委員会所属のヤン・ギョンスク議員が1月31日、企画財政部・宝くじ委員会などから受け取った資料によると、2021年のオンライン宝くじ(ロト)・年金宝くじなど、換金されなかった当選金は515億7400万ウォン(約51億5740万円)に上った。

ここ5年の数字を見ると、2017年474億2700万ウォン、2018年501億3900万ウォン、2019年537億6300万ウォン、2020年592億3100万ウォンとなっており、毎年のように50億円ほどの宝くじが換金されていない。

(写真提供=SPORTS KOREA)

ロトなどの抽選式宝くじは、支払開始日から1年で当選金を受け取らなければ、消滅してしまう。韓国では、期限が過ぎるまで当選者が現れなかった当選金は、宝くじ基金に編入され、公益用途の事業に使用される。

昨年の宝くじ基金は、住宅都市基金、報勲基金、文化芸術振興基金、両性平等基金、青少年育成基金などの財源に投入されたり、養子縁組児童家族への支援、児童福祉施設児童治療リハビリ支援、低所得層奨学事業支援などの多様な分野に使われたりした。

それでもヤン議員は、「宝くじに当選しても恩恵を受けていない当選者を減らすために、制度的な改善が必要に思える」と指摘した。

いずれにしても毎年、多額の換金されなかった宝くじが出るのは日韓共通のようだ。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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