日本では2022年4月より成人年齢が18歳に引き下げられたが、20歳以下の飲酒は今もアウトだ。
お隣・韓国はどうだろうか。韓国では19歳から飲酒が認められている。韓国では生まれた年から1歳と数え、1月1日に歳をとるため、日本とは年齢の数え方が異なり、19歳になった年の1月1日から飲酒が可能となる。
韓国疾病管理庁が最近、青少年飲酒現況をテーマに発刊した「国民健康調査要約統計集」によると、お酒を飲んではならない青少年の飲酒率は、10年間で減少し続けていることがわかった。
2010年には未成年の男子生徒の23.5%、女子生徒の18.3%だった飲酒率が、2021年には半分の12.4%と8.9%にまで減少した。
これだけ見れば素晴らしいことかもしれないが、同調査によると、飲酒する青少年の場合、女子学生の49.4%が、男子学生の42.5%が“危険飲酒者”に分類されることも明らかになった。
危険飲酒者とは、男性の場合は焼酎5杯以上、女性の場合は焼酎3杯以上が対象となる。
また、未成年の飲酒がなくならない最大の原因は購入のしやすさにあるという。なんと酒を飲もうと思った未成年者の85%が、成人が一緒にいなくても酒を手に入れることができたと答えている。
こうした結果に韓国内でも「結局悪いのはその親」「正直、学生時代に仲間で酒を飲むのも、若いからできる楽しさだと思う」「親の稼ぎで飲む酒より、自分で働いた金で飲んでほしい」など、多くの意見が出た。
未成年の飲酒が減少傾向にある韓国だが、その反動か鯨飲する若者も増加している。事故やトラブルが起る前に、こうした状況の改善ができればいいのだが。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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