物価高騰の影響を受けて、お隣・韓国では商品を店頭で購入する人が減り、少しでも安価で購入できるようにオンラインショップを利用する頻度が増えているようだ。
オンラインショップを経営する「Tmon」が顧客787人を対象に「物価」関連アンケートを実施した結果、回答者95%が1年前より物価が「上がった」と答え、2人中1人が「オンラインショッピング」を利用する頻度が多く増えたと答えた。
しかしオンラインショップ利用者が増加する一方で、問題となっているのが詐欺行為だ。
韓国警察庁によると、オンライン上で行われた中古取引詐欺犯は2018年6万224人、2019年7万2935人、2020年9万3690人、2021年6万6134人と集計された。今年も1~5月まで2万3909人が捕まっている。
数字上は減っているように見えるが、実際には警察が把握しきれておらず、被害は続出しているようだ。そうなったのもオンライン上の取引を処罰するための法的な条項がないためだ。その結果、オンライン詐欺に関する統計も集計が難しいという。
これには韓国内でも「多少のリスクはあるけど、正規ルートで買うよりも安いから利用してしまう」「物価が高すぎて少しでも安く購入できるように試行錯誤しないといけない」「国民が困っていても、国は重い腰を上げようとしない」など、現状への不満を嘆く声が多く上がった。
どこにいても買い物が楽しめるオンラインショッピングは便利だが、実物を見られないリスクがある。そういったリスクも踏まえて利用していくべきだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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