ストーキングしていた女性を殺害した容疑で拘束・起訴されたユン・ジョンウ(48)に対し、裁判所が懲役40年を宣告した。
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大邱(テグ)地裁・西部支院刑事1部は12月11日、特定犯罪加重処罰等に関する法律違反などの容疑で裁判にかけられたユン氏に懲役40年を言い渡した。
併せて40時間ずつの性暴力・ストーキング治療プログラムの履修と20年間の位置追跡電子装置(電子足輪)付着、15年間の身上情報登録も命じた。
ユン氏は今年6月、覆面と手袋を着用した状態で、大邱市達西区(タルソグ)のとあるアパート6階までガス配管を伝って上がり、自分がストーキングしていた女性(50代)を凶器で殺害した後、逃走した容疑で裁判にかけられた。
犯行後、ユン氏は世宗市芙江面(セジョンシ・プガンミョン)の野山へ逃げたが、逃走5日目に世宗市鳥致院邑(チョチウォンウプ)で警察に逮捕された。
ユン氏は今年4月、飲酒運転容疑の執行猶予期間中に被害者の家を訪ね、脅迫・ストーキングして通報された。ユン氏が示談を試みたが、被害者が拒否すると、報復するため犯行を犯したと警察は把握している。当時、ユン氏に対する拘束令状が一度申請されたが、裁判所がこれを棄却したことがある。
ユン氏は犯行に先立ち、アパート外壁の写真を撮るなど、事前に綿密に計画していたことが明らかになった。彼は突発的な殺人を主張して犯行を一部否認したが、裁判部は受け入れなかった。
裁判は、被害者と遺族の人格権侵害を懸念し、初公判期日から非公開で進められてきた。検察は、ユン氏が一部犯行を否認し反省しない点、遺族が厳罰を嘆願している点などを考慮し、法定最高刑である死刑を求刑した。
裁判所は「ユン氏が警察が実績を積むのに汲々としていたなどと公権力を責める態度を見せ、自分の過ちを悔いているのかについて強い疑念が生じる」とし、「被害者は自分の大切な空間であったはずの住居で、恐怖と苦痛の中で生を終えた」と量刑理由を明らかにした。
(記事提供=時事ジャーナル)
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