相次ぐ物価の高騰を受けてお隣・韓国でも、外食産業の値上げが行われ、外食を避ける人が続出している。
【注目】「チキン価格は3万ウォン(3000円)にするべき」発言で暗雲
韓国の統計庁国家統計ポータル(KOSIS)によると、5月の外食物価指数は昨年12月より4.2%上がり、全体消費者物価指数上昇率(3.4%)を上回ったことを明かした。
39種類の外食品目価格がすべて昨年末より上がったが、なかでも「チキン」(6.6%)の上昇率が最も高い結果となった。
韓国のソウルフードであるチキンが、またも値上げするという噂が出回っていて、国民の怒りが殺到している。
その一因となっているのが、配達アプリ業界が仲介手数料0円を辞めるためで、その影響で値上げせざるをえないという。
配達アプリメーカーの「仲介手数料0円」方針は、新型コロナウイルスの影響で大変な自営業者との共生のために出した案で、これまでアプリで決済された包装注文に限って手数料を一時的に受け取らなかった。2020年末から始まり、6カ月単位で延長されてきたが、ついに今年10月には終了するとの見方が強い。
その結果、大型チキンフランチャイズ店は「ほぼ値上げするだろう」と見られているわけだ。
これには韓国内でも「もう気軽にチキンを食べることはなくなる」「これ以上値上げされたらチキンは高級食品になってしまう」など、チキンの値上げを嘆く声が多く上がった。
チキン業界が苦しい状況に追いやられる一方で、大型マーケットなどでは格安の冷凍チキン販売が好調なようで、各グループごとに熾烈な価格競争も始まっている。
韓国のソウルフードであるもチキンだが、値上がりが続けば、口にする機会は減っていくことだろう。街中にもチキン店が多いだけに、どうにかしなればならない問題だ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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