喫煙者の肩身は年々狭くなっている。最も大きいのは健康被害に対する懸念だが、何より一部喫煙者の“マナーの低さ”がこうした現状を招いたとも言える。
実際、お隣・韓国では非常識な喫煙者による被害が続出している。
8月7日、韓国のオンラインコミュニティでは「アパートからポイ捨てされた吸い殻が車に乗っかり、塗装が剥げた」という怒りの投稿が注目を集めた。
投稿者によると、車の塗装が剥げた怒りから警察に犯人捜しを依頼したが、吸い殻が小さすぎることもあり、犯人を捕まえるのは困難だという。
このほかにも、先月にはアパートのベランダでタバコを吸う居住者に対し、小学生が「禁煙を求める掲示」を共用部に貼り付けたニュースも話題を呼んだ。
こうした喫煙者のマナー違反続出に、韓国国内では「吸うのは自由だけど、モラルを持て」「ベランダで吸うな。窓を開けて涼しい空気を取ろうとするのに、タバコの臭いが上がると迷惑だ」など、怒りの声が多く上がっていた。
もっとも、韓国の現行法上、世帯内の喫煙で隣人に被害を与えたとしても、これを規制する方案はない。
国民健康増進法第9条5項によると、共同住宅の居住者の半分以上が同意すれば、アパート共用スペースを禁煙区域に指定することができるが、家やトイレでの喫煙は防ぐことはできない。
共同住宅管理法第20条2項では「共同住宅入居者等はバルコニー、トイレなど世帯内の喫煙でほかの入居者に被害を与えないように努力しなければならない」と明示しているが、そうしなかった場合の処罰条項は特に設けられていない。
タバコは嗜好品だが、それだけにちゃんとしたマナーを身につけなければならない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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