お隣・韓国では近年、新築マンションにおける「手抜き・汚物」トラブルが相次いでいる。
天井裏に食べかけのサンドイッチが捨てられ、それが腐って異臭を放ったり、隙間にカビが生えていたり、新築のはずが窓が割れていたりなど、そのトラブルは枚挙に暇がない。
そんななか、最近も新たな住宅トラブルが勃発し、韓国ネット民を中心に大きな話題となっている。
問題となったのは、世宗(セジョン)市で1月末から入居が始まるとあるマンションだ。
合計2つの複合施設で構成されるそのマンションは、アパートの合計1350世帯、オフィステル217室を含む大型マンションとなっている。
ところが、本格入居を控えて今月初めに進められた事前点検で、衝撃的な事実が発覚した。
事前点検はマンションの品質を確認する作業であるはずなのに、いざ点検すると住宅内部だけでなく、未だに各所の工事が終わってない状況だったのだ。
ほとんどの部屋の天井は蛍光灯が設置されておらず、壁面タイル仕上げも終わらず、コンクリ壁がむきだしに。さらに、建材ゴミなどがいたるところに捨てられている状況だった。
本来、事前点検は昨年12月15日の予定だった。ただ、建設会社側から「もう少し完成度を高めてから行いたい」という要請があったため、日取りを延期していた。にもかかわらずの惨状に、入居者たちの落胆は計り知れない。
何より、未完成であるだけならまだ良かったのだが、なんと入居予定のトイレで便をした挙句、流されていなかったという光景もあった。これにより、排水溝からは強烈な悪臭が放たれていた。
結局、このマンションでは入居2週間前の時点で計99箇所の欠陥が見つかったという。建設会社側は「入居前までに欠陥を修正する」と釈明しているが、信用することはできないだろう。
これには韓国ネット民の間でも、「最近の欠陥工事の多さにはウンザリ。建設会社にペナルティを与えるべき」「もはや、完成している住宅を自分で見ないで買うのはリスクが高すぎる」など、怒りの声が続出していた。
衣食住は人間の生活において最も大切な要素だ。それだけに、しっかりとした施工を進めてもらいたいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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