韓国の5Gの通信速度が世界トップクラスという調査結果が出た。日本の5倍以上の数字だという。
11月26日、韓国通信事業者連合会(KTOA)が海外の主要7カ国(8都市)を対象にした5GとWi-Fiサービスに関する品質調査を実施した結果を発表した。
それによると、昨年基準、韓国国内の通信社(3社)の平均ダウンロード速度は939.14Mbpsで、7カ国の平均ダウンロード速度(331.21Mbps)よりも2.8倍以上も高いことがわかった。
調査対象の7カ国のうち、最もダウンロード速度の高かったノルウェー(584.14Mbps)よりも、韓国は1.6倍高い。
今回の調査結果で7カ国の順位は、2位がデンマーク(438.46Mbps)、3位がシンガポール(311.41Mbps)、4位がアメリカのサンフランシスコ(305.56Mbps)・ニューヨーク(303.21Mbps)、5位がドイツ(267.42Mbps)、6位がカナダ(255.04Mbps)、最下位に日本(184.42Mbps)となっている。
韓国のダウンロード速度は、実に日本の5倍以上の数値だ。
また、5Gのダウンロード伝送成功率も韓国平均(99.97%)が海外調査対象都市の平均(95.56%)よりも4.4%ポイント高い。遅延時間においても、韓国平均(18.53ms)が海外調査対象都市の平均(43.40ms)よりも半分以下に低い結果となった。
さらに、各国で無料利用できるオープン型Wi-Fiサービスを対象に調査し、韓国の公共Wi-Fiと比較した結果、ダウンロード速度の基準で、韓国平均(378.84Mbps)が海外平均(45.08Mbps)よりも333.76Mbps速いことが明らかになった。
つまり韓国の通信サービスは、世界トップクラスの品質ということだ。「ネット強国」を自認するだけのことはある。
実際に、韓国の科学技術情報通信部によると、経済協力開発機構(OECD)が11月19日に発刊したデジタル経済展望報告書において、韓国の5Gインフラを1位に評価したという。
OECDは2023年基準で、韓国の5Gインフラが中国や欧州連合(EU)を含む29カ国における1位、利用者数で2位に該当すると分析。韓国は人口10万人当たりの基地局数が593基と最も多く、2位のリトアニア(328基)やフィンランド(251基)と比べても大きな差があった。OECD加盟国の平均は約100基だ。
ただし、5Gに対する韓国人の満足度は依然として低い。エリクソンLGが韓国の利用者800人を対象に調査した結果、「5Gに満足している」と答えた割合は14%にとどまった。
そこには地域によってダウンロード速度に大きな格差があること、また地下鉄やスポーツ会場などの混雑した空間で5Gの品質が落ちることなどが理由として挙げられている。
ただ、エリクソンLGのパク・ビョンソンディレクターは「韓国の利用者の満足度がやや低い結果となったのは、他国と比べてインフラが劣るというよりも、韓国の4Gを経験していた利用者の5Gへの期待値が高いためだと考えられる」と分析した。
期待値が高すぎるため、世界トップクラスの品質であっても満足を得られていないという現状があるわけだ。その貪欲さが5Gの品質向上に寄与したとも考えられるだけに、今後も韓国は「ネット強国」としての地位を維持する可能性が高い。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■【画像】日本のAV女優が出演したYouTube動画、韓国政府が“アクセス制限”して再生不可に
前へ
次へ