韓国で、彼女と破局したことによる喪失感に共感してくれなかったとして実の母親を殺害しようとし、さらには不特定多数に対して刃物を振り回して一帯を恐怖に陥れた20代の男が重刑に処された。
1月20日、法曹界によると、昌原(チャンウォン)地裁・刑事第2部(キム・ソンファン部長判事)は、尊属殺人未遂などの容疑で起訴された20代の男A氏に対する判決公判で懲役10年を言い渡し、保護観察などを命じた。
A氏は昨年7月、慶尚南道(キョンサンナムド)昌原市のある商業施設内の美容室で、実の母親である60代B氏を刃物で数回刺して殺害しようとし、これを止めようとした客2人に対しても同様の犯行に及んだ容疑を受けている。
息子の犯行によって、B氏は首などに全治32週相当の重傷を負い、かろうじて命を取り留めた。
このほかにもA氏は、刃物を持ったまま美容室を出て、周辺の商店街を歩き回りながら扉を開けようとするなどして、公衆に恐怖心を与えた容疑(公共場所凶器所持罪)も併せて受けている。
A氏は平素から、母親が自分を無視していると感じていたという。最近では交際女性と別れたことによる喪失感を訴えていたが、B氏がそれに共感してくれないと考え、犯行を決意したことが調べでわかった。A氏は捜査機関に拘束されている間も、威力行使や暴言などを続け、刑務所で懲罰を受けたこともあった。
これに対し裁判所は、「犯行態様が非常に衝動的で暴力的であり、殺人犯罪を再び犯す危険性がある」とし、「真剣に反省する様子や、自身の精神的問題を治療しようとする意思も見られない」と非難した。
ただし裁判所は、「犯行を認めている点、B氏が処罰を望んでいない点、他の一部被害者と示談が成立している点、初犯である点などを考慮して量刑を定めた」と付け加えた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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