今の学生たちには信じられないかもしれないが、携帯電話が普及し始めた当時、クラスで携帯電話を持つ者はごく一部で、大多数の学生は固定電話だけが連絡手段だった。
しかし現在では、ほとんどの学生がスマートフォンを持つのが当たり前になった。
そこで問題となるのが、学校でのスマホの持ち込みや使用だ。韓国では、登校と同時に一時的に回収されるのが一般的だ。しかし、このスマホ回収については、学生側と教師・親側の意識の違いが見える。
蔚山(ウルサン)教育庁は2月13日、「学校内の学生携帯電話の使用と制限に関するアンケート調査」の結果を発表した。今回の調査は、昨年12月16日から31日にかけてオンライン・モバイル方式で実施され、小学4年生以上の児童・生徒から高校生までの7610人の学生、1903人の教師、5490人の保護者が参加した。
それによると、蔚山地域の学生の52.5%が「回収する必要なし」と答えた。それでも、「休み時間に許容」(23.8%)や「回収が必要」(23.7%)といった意見も一定数あった。
一方、教師の間では、74.6%が「回収が必要」と答えた。「回収する必要なし」は19.7%、「休み時間に許容」は5.7%にとどまった。この結果は親もほぼ同様で、70.2%が「回収が必要」を選択し、続いて「休み時間に許容」(16.7%)、「回収する必要なし」(13.2%)となった。
学生が「回収する必要なし」と考える理由としては、「学校生活に支障はない」(29.7%)、「緊急時のため」(26.5%)、「休み時間に使用」(25.7%)、「休み時間の個別学習用」(15.6%)の順に挙がった。
「回収が必要」と答えた学生が挙げた理由としては、「授業の妨げを防ぐ」(50.3%)が半分を占め、「不法撮影予防」(23.6%)、「サイバー暴力予防」(20.3%)が後に続いた。
回収すべき理由は教師や親も似通っていて、教師は「授業の妨げを防ぐ」(39.8%)を最も多く挙げ、親も「授業の妨げを防ぐ」が46.2%で最多だった。
このアンケート結果について、韓国のオンライン上では「学校では原則禁止が普通。学校が終わってから自由に使えばいい」「銃撃が多い国でもないのに、学校でどんな緊急事態が起こるのか?」「学生時代からスマホに振り回される生活になってはならない」など、改修を支持する意見が多い印象を受けた。
今ではスマートフォンなしの生活は考えにくいが、かつては持たないのが当たり前だった。スマホから離れる時間も必要なのかもしれない。
■日本を「地獄」と叩いた韓国歌手、日本公演へ…その“二枚舌”を意外な人物が痛烈批判
前へ
次へ