次々と産業災害が発生して物議を醸した韓国の大手食品企業「SPCサムリプ」で最近、60代労働者が死亡していた事実が遅れて伝えられ、雇用労働部が対策点検に着手した。
11月14日、労働部によると、労働部のリュ・ヒョンチョル産業安全保健本部長は同日午前、SPCサムリプのキム・ボムス代表と面談し、繰り返される労働者死亡事故に遺憾を表すとともに、交代勤務制の改編などの措置および今後の改善計画について報告を受けた。
この日、リュ本部長は「連続的な夜間労働が健康に及ぼす負担がさまざまな研究で確認されているだけに、交代制改編後の労働強度の変化と健康への影響について綿密に診断し、これに基づいた実効性のある対策を樹立し、報告せよ」と指示した。
続けて、「労働者の生命と安全に実質的に寄与する労働環境の造成が最優先だ」とし、「労働部もこれを重点的にモニタリングする」と明らかにした。
先月4日、SPCサムリプの60代労働者A氏は6日連続で夜間勤務をした後、自宅で亡くなった状態で発見された。全国民主労働組合総連盟の化学繊維食品労組は、過労死の可能性を提起している。
今回の件は、李在明(イ・ジェミョン)大統領がSPCグループ系列社の繰り返される産業災害による死者発生を指摘し、直接現場を訪れて長時間夜間労働問題などに言及してから約2カ月で発生したこともあり、議論になっている。
SPCグループは大統領の訪問直後、8時間超の夜間勤務を廃止し、従来の12時間二交代から3組3交代制へと改編している。
(記事提供=時事ジャーナル)
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