日本から韓国の窃盗団が盗んで丸12年…高麗時代の仏像、日本への返還が具体化も「なぜ泥棒に返す」と不満の声

2024年12月27日 国際
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韓国の窃盗団が12年前に長崎県の観音寺から盗んだ仏像が、来年5月以降に日本に返還される見通しだ。

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12月27日、日本の『共同通信』によると、仏像の所有権を主張してきた忠清南道・浮石寺(プソクサ)の円牛住職が前日に取材に応じ、来年5月以降の観音寺への返還に「協力する」と表明したという。

現在、韓国では政治的な不確実性が高まっているが、仏像の返還は「政治状況と関係なく」進めるべきだとも強調したそうだ。

なぜ来年5月以降なのかというと、浮石寺は引き渡し前に仏像の安寧を願う100日間の「法要」を予定しており、天候や別の仏教行事を考慮すると、最も早くて2月中旬~5月下旬に営まれるからだ。

それが済み次第、日本に返還されるということだろう。

韓国では不満の声が多数

今回議論の中心となっている仏像は、長崎県指定有形文化財である「観世音菩薩坐像」のことだ。

観世音菩薩坐像
(写真=韓国文化財庁)観世音菩薩坐像

長崎県によると、観世音菩薩坐像は「朝鮮半島の高麗銅造仏で、制作時と安置寺院のわかるものは稀であり、誠に貴重な尊像」だという。像内から発見された結縁文(けちえんぶん)には「高麗国瑞州浮石寺」「天暦三年」などの記述がある。天暦3年は西暦1330年に相当する。

そんな貴重な仏像は、韓国の窃盗団が2012年10月に観音寺から盗み出した。韓国の警察は2013年1月に韓国国内で窃盗団を逮捕し、仏像を回収している。

ただ、ここから問題はさらに複雑化する。浮石寺がこの仏像は数百年前に倭寇に略奪されたものとし、所有権を主張したからだ。

以降、最高裁まで裁判が続き、2023年10月にようやく所有権が日本にあるとの結論が下った。

韓国最高裁は、他人の物であったとしても一定期間、問題なく占有した場合、所有権が移転するとみなす「取得時効」の法理に基づき、仏像の所有権が日本の観音寺に正常に移転したと判断した。

窃盗から丸12年が過ぎて具体的な返還の時期まで明らかとなり、日本への返還は時間の問題となってきたが、韓国では不満の声が上がっている。

オンライン上では「盗まれた物を再び取り返したのに、泥棒に返さなければならないのか?」「何をしようとしているのか。本当に情けない。泥棒に返すなんて話にならない」といった反応が寄せられた。

仏像が予定通り日本に無事返還されるのか、さらなる騒動が起こるのか注目される。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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