「地獄のような国」という意味を込めて、自国を“ヘル(Hell)朝鮮”と呼んでいる韓国の若者たち。そんな彼らの10人中7人は、ヘル朝鮮を脱出する“脱韓国”を夢見ていることがわかった。
求人サイト『JOBKOREA』と『アルバモン』が1月11日に発表したアンケート結果によると、成人4802人のうち70.8%が「チャンスがあれば海外へ移住する意向がある」と答えている。
詳細を見ていこう。海外移住を考えているのは男性(66.3%)よりも女性(74.9%)が多く、20代(73.7%)、30代(72.4%)、40代(62.8%)、50代(42.8%)と、若い世代ほど“脱韓国”への意思が強かった。
移住したい国として最も多くの支持を受けた国は「カナダ」(22.1%)。
次に「オーストラリア」(14.4%)、「アメリカ」(11.3%)、「ニュージーランド」(10.9%)、「スイス」(6.3%)、「デンマーク」(4.9%)など、北欧圏が多数を占めた。
ちなみに「日本」は3.9%で7位にランクインしている。
「社会の雰囲気・文化」(35.4%)、「福祉制度」(29.8%)、「自然環境」(13.3%)、「所得水準の高さ」(6.6%)などへの憧れが、それらの国を選んだ理由だという。
では、韓国の若者たちはなぜ海外移住を夢見るのだろうか。
大学入試や就職、昇進などを巡って生涯競争と付き合うしかない韓国社会の現状を物語るように、半数を超える51.2%の人が「熾烈な競争から逃げたいから」と答えた。
韓国でよく耳にする「無限競争社会」の副作用が、いよいよ表れはじめたかもしれない。
また、最近の崔順実ゲートを思わせる「腐敗した政府に希望を持てないから」(24.8%)や、「外国の先進福祉への憧れ」(18.1%)、「子供の教育のために」(15%)、「貧富両極化の深化」(13.4%)も、移住を望む理由として挙げられた。
「母国を捨てて逃げたい」ほど絶望している韓国の若者たちに、希望の光が射す日はくるのだろうか…。
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