れっきとした韓国の島を“日本の領土”と表記したカナダの教科書が間違いを訂正した。
訂正が確認されたのは、2010年に発刊されたカナダの教科書『Counterpoints: Exploring Canadian Issues』だ。この教科書は当初、地図で済州島(チェジュド)を日本の他の領土と同じ緑色で表示した。
問題となった地図は、20世紀初頭の日本帝国主義による朝鮮半島の植民地化過程を説明する部分に掲載されていた。済州島が日本の領土と同じ色で表示されており、学生たちに誤った歴史認識を植え付ける可能性があるとの懸念が示された。
この問題は、10月23日に行われた国会・行政安全委員会の済州島国政監査でも指摘されていた。キム・サンウク議員が「カナダの高校の教科書などに、済州島が日本の領土と間違って載っている」とし、積極的な対応を求めた。
済州島側は10月28日、その誤った部分がすでに訂正されたと明らかにした。
済州島によると、駐カナダ大使館と駐トロント総領事館は今年5月に該当する誤りを認識し、出版社側に4回の訂正を求めた。出版社は10月25日に、誤りがすでに訂正されたことを公式回答として伝えたそうだ。
日韓の領土問題で最も争点となる「独島=竹島」にとどまらず、明確な韓国の島が日本の領土と誤って掲載される例は少なくない。
去る10月4日には、世界の登山家が利用するサイト「mountain-forecast.com」で、鬱陵(ウルルン)島が日本の領土として表示されている事実が発見されたりした。
しかも、そのサイトで鬱陵島のイメージとして使われている写真は、鬱陵島ではなく、「独島」の写真だった。韓国メディアは「まるで独島も日本の領土であるかのような誤解を招く恐れがある状況」と指摘した。
ちなみに現在も、そのサイトで鬱陵島のページは、写真は独島のまま変更されておらず、「日本列島」とも「韓国南部の天気予報」とも書かれており、カオスな状態だ。また、なぜか国旗は韓国でも日本でもなく、「キリバス」の国旗がつけられている。
いずれにしてもカナダの教科書が誤りを訂正したことは、学生たちに正しい知識を伝える上でも良いことだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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