中国が韓国をはじめとする9カ国を対象にノービザ政策を実施する。
【注目】「勝手に来て…」日本と韓国、パスポートなしで行き来が可能に?
中国外務省は最近、ホームページを通じて11月8日から来年末まで韓国、スロバキア、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランド、アンドラ、モナコ、リヒテンシュタインの9カ国の一般パスポート所持者を対象に、ノービザ政策を施行すると発表した。
これによってビジネス、旅行・観光、友人訪問、乗り換え目的で15日以内の期間、中国を訪問する場合、ビザを取得する必要がない。
中国が韓国をビザ免除の対象に含めるのは、今回が初めてだ。
中国はビザ免除政策を拡大しているが、これまで韓国はその対象に含まれていなかった。ビザ免除は通常、国家間で相互的に行われる。その特性を踏まえると、韓国としては中国人を入国の際にビザ免除するのが難しいためだ。
今回、中国が韓国に対して一方的にビザを免除した理由は、中韓交流が徐々に再開されるなかで、両国の関係改善への意志を示したとも見られている。
中国のノービザ政策によって、韓国の旅行業界は、これまで訪中への関心が低かった20~40代の中国旅行が増加するのではないかと期待している。
韓国観光公社が中国国家統計局の資料を分析したところによると、新型コロナ以前の2019年に中国を訪れた韓国人観光客は、435万人に上る。当時の勢いを取り戻せるか、注目される。
中国が韓国を初めてビザ免除対象国に含めた一方で、日本は韓国とパスポートなしで両国を行き来できるよう議論を進めている。
韓国外交部のチョ・テヨル長官が10月に開かれた「韓日財界会議」の祝辞を通じて、「韓国と日本が出入国の簡素化措置のように、国民と企業人の便宜を向上させるための制度的な方策を整備するため、共に頭を突き合わせて協議している」と明らかにしたのだ。
チョ長官は「2006年の相互ビザ免除以来、約20年ぶりに出入国簡素化措置が実現すれば、時間がすなわち競争力である両国の経済人にとって大きな力になるだろう」と期待した。
今年9月の訪日外国人客を見ると、日本を最も多く訪れた国・地域は韓国で、65万6700人(日本政府観光局)に上る。パスポートなしが実現すれば、さらに多くの人が訪れるだろう。
いずれにしても中国や日本で韓国人観光客がますます存在感を示しそうだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■「もう二度とごめんだ!」中国人観光客が韓国にガッカリする理由
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