日本と韓国を飛行機で行き来した人が早くも2000万人を突破し、過去最多を記録した。
韓国の国土交通部の航空統計によると、今年1~10月に韓国~日本の路線を利用した航空乗客数は2052万6186人(出発・到着合算)と集計された。
これは前年同期の1547万3315人から32.9%も増加した数字で、1~10月基準で過去最多記録となった。
何よりも、日韓航空路線の利用客が最も多かった2018年の2135万人まで、あと約80万人に迫っている。月200万人前後が日韓を行き来していることから、今年が年間でも過去最多となることは確定的だろう。
韓国の航空業界は、日本旅行の人気の一因を円安現象と見ている。日本は韓国から地理的に近いうえ、円安によって安価な旅行やショッピングが可能となり、コロナ後に急増した旅行需要を吸収したと解釈されている。
また航空会社も迅速に日本の主要都市はもちろん、小都市路線も次々と開設してこの需要に応えた。日本路線の航空便数は2023年1~10月に8万7230便だったが、今年の同期間には11万2528便と29%増加した。
今年9月の訪日外国人客を見ると、最も多くの人が日本を訪れた国・地域は韓国で、65万6700人(日本政府観光局)に上る。一方で、8月に韓国を訪れた日本人観光客は32万3000人(韓国観光公社)で、中国(50万6000人)に続いて第2位だ。
今後も日韓を行き来する人の数は増加していくと見られている。というのも現在、パスポートなしでの往来が真剣に検討されているからだ。
韓国外交部のチョ・テヨル長官は10月に開かれた「韓日財界会議」の祝辞を通じ、「韓国と日本が出入国の簡素化措置など、国民や企業人の便宜を向上させるための制度的な方策を整備するため、共に頭を突き合わせて協議している」と明らかにした。
チョ長官は「2006年の相互ビザ免除以来、約20年ぶりに出入国簡素化措置が実現すれば、時間がすなわち競争力である両国の経済人にとって大きな力になる」と述べた。
来年に国交正常化60周年を迎える日本と韓国でパスポート検査の簡素化が実現すれば、両国間の移動がさらに身近なものになるのは間違いないだろう。
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