世界大学ランキングでの評価を上げようとし、商品券の提供を約束した韓国の大学がランキング評価から除外される処分を受けた。
渦中の韓国の大学である韓国科学技術院(KAIST)によると、イギリスの世界的な大学評価機関「QS(クアクアレリ・シモンズ)」はKAISTに対し、今年6月から1年間、大学評価から除外する旨を通知した。
これにより、KAISTはQSが1年間にわたり発表する「世界ランキング(World Ranking)」「アジアランキング(Asian Ranking)」など4つのランキングの評価対象から除外されることとなった。
そもそもKAISTは、韓国を代表する理工系の名門大学だ。
基礎科学から先端技術(AI、半導体、バイオ、ロボット工学など)まで幅広い分野で世界的な研究成果をあげており、「韓国のMIT」とも呼ばれている。
QSの世界大学ランキング(2025)では、韓国の大学としてはソウル大学(31位)に次ぐ53位にランクインしており、第2位だ。東京大学が32位、京都大学が50位、東京工業大学が84位であることを踏まえると、いかに名門であるかわかる。
そんな韓国の名門がランキングから除外されることになった発端は、2024年11月にさかのぼる。
KAISTの生命化学工学科が海外の教授約300人に対し、QSのアンケート調査に参加すれば100ドル(約1万5000円)相当の商品券(トークン)を提供するというメールを送っていた事実が明らかになったのだ。
これを受け、KAISTは内部の特別調査を実施するとともに、倫理経営特別委員会を設置して調査を行った。
KAIST関係者は「アンケートは、内部諮問手続きに関する洞察を得るため、諮問の名目で実施したが、誤解を招く表現が含まれたまま送信されてしまった」とし、「行政的な誤りを認め、関係者に謝罪の意を込めた訂正メールを直ちに送信し、商品券の提供には至らなかった」と説明した。
さらに「不適切な手段で大学ランキングに影響を与える意図はなく、今後もそのようなことはない」と述べ、「今後は倫理委員会の調査結果を公開し、再発防止のための後続措置を講じていく」と明らかにした。
今回の不祥事について、韓国のオンライン上では「我が国の学界のレベルが先進国の平均にも満たないという証拠のようで恥ずかしい」「どうか、裏技や姑息な手段で世の中を渡ろうとするのはやめてくれ」「金さえあれば何でもできるという腐った根性から正せ」「KAISTは国庫で運営されているが、それは国家の信頼度の低下に等しい」など、辛辣なコメントが寄せられた。
世界ランキングから1年間除外という厳しい処分を受けたKAISTが、今後どのように信頼を取り戻し、評価を回復していくのかが問われている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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