遡ること29年前の1993年1月、都内の板橋署に背中に矢が刺さったカモがいるという通報があった。当時のメディアはこぞって「矢ガモ」と報じて、多くの人が怒りの声を上げた。
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言葉を話すことができない動物に対する一方的な虐待。それは、許されざる行為とも言える。
1月16日、こうした「矢ガモ」を連想させるような事件が、お隣・韓国で起った。幸いにも、被害に遭った動物はいなかったようだが、卑劣な行為に韓国中で怒りの声が上がっている。
問題は、一般人であるA氏のインスタグラムへの投稿で発覚した。A氏は「多くの人にこのことを知って欲しくて、情報提供をする」として、散歩中に発見したあるモノの写真を投稿した。
投稿されたのは、釣り針が仕込まれたソーセージの写真だった。A氏によると、これらは一目に付きにくい落ち葉の下に埋もれていたという。
この公園は犬の散歩スポットとして有名で、A氏の発見が送れていたら罪なき動物が被害に遭っていた可能性が高い。
これには、韓国ネット民の怒りもひとしおだ。
「ペットを飼う身として、絶対に許せない。絶対に犯人を捕まえて欲しい」
「本当に狂っている……」
「邪悪な人間の仕業だ。警察は総力を挙げてつかめて厳罰に処せ!」
「本当の悪魔」
なお、A氏は動物愛護団体、警察、公園施設管理公団などに本件を通報している。動物愛護団体は「当該公園に(注意事項が入った)プラカードの設置を要請する」と回答したという。
また韓国の動物保護法によると、特別な理由なく、道具など物理的方法で動物に傷害を与えた場合、最大2年以下の懲役または2000万ウォン(約200万円)以下の罰金に処せられることがある。
卑劣な行為を行った犯人がいち早く捕まることを祈るばかりだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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