青春時代に避けられない「2年の別離」が生む悲劇【韓国の軍人アンケート】

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朝鮮半島が南北に別れて戦ってから数十年が立ったが、いまだ「終戦宣言」はなされていない。つまり、韓国はいまだ戦争状態ということだ。その特徴として、韓国ではいまだに若い男性に対する徴兵制度が行われている。

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韓国では誰しもが通る道であるため、不正に徴兵を逃れようとすれば、たとえ人気芸能人だろうと大バッシングが起る。

徴兵制度の対象は満19歳以上のすべての成人男性であり、基本的には満28歳までに約2年兵役に準じなければならない。

若い青春時代の2年はとても大きい。特に、恋愛面では徴兵制度によって、破局を迎えるカップルも多い。厳しい軍規に縛られた生活は、恋人たちの日常会話すらままならなくする。入隊前には普通に交わしていたドラマの話や日常生活の話題が通じなくなるからだ。こうしたすれ違いは、恋人たちの心の距離を遠のかせてしまう。

去る2011年、軍部内のラジオで兵士400人を対象にアンケート調査をした結果、「軍に来て恋人と別れた」と答えた兵士は、16%にも上った。

中でも、もっとも別れやすいのが、二等兵(36%)であり、入隊6ヶ月は離ればなれのカップルにおける、最大の山場となる。

実際、あるケースでは、入隊100日後の休暇を迎えた二等兵が、休暇を彼女とすごそうとすると、すでに彼女の気持ちは冷めていて、そのまま破局したというケースまである。

確かに、外で恋人をただ待つだけというのは辛いのはわかるが、信じて入隊した青年からしたら、晴天の霹靂とも言える。

一方、2年も待たせることにプレッシャーを感じて、自ら彼女に別れを切り出すパターンもあるという。なんにせよ、切ない話だ。

親北姿勢を押し出していた文在寅(ムン・ジェイン)政権だったが、北との関係は良好になっていない。今後とも、韓国では若いカップルに2年の試練が訪れるのは、当面避けられないようだ。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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