韓国芸能界では最近、自ら進んで過酷で厳しい兵役生活を選ぶ者が増えている。
例えばZE:A出身の俳優パク・ヒョンシクは「首都防衛司令部」の憲兵機動隊で服務する。
首都防衛司令部とは、韓国の首都であるソウル市を特別に防衛するための特別部隊のこと。兵役には、新兵訓練を終えたあとに不特定の師団に配属されるケースと、自ら特定の部隊に志願して入るケースがあるのだが、パク・ヒョンシクは後者で、自ら志願して首都防衛司令部に入隊することとなっている。
訓練がとても厳しい部隊とされているが、なぜ彼は自ら困難な部隊を志願したのだろうか。
というのも、パク・ヒョンシクに限らず、海兵隊に入ったSHINeeミンホ、怒濤部隊に入ったEXOシウミンと、最前線の部隊を志願する芸能人が増えているのだ。
それは先輩芸能人たちの“成功例”のおかげかもしれない。
そもそも韓国芸能人にとって兵役は、非常にセンシティブな問題だ。約2年間の空白によって人気と居場所を失う例もあった。ネットがなかった時代は、軍務中の活動がほとんど一般社会に伝わらず、存在自体を忘れさられてしまう不安もあった。
何よりも存在感の大きい芸能人の兵役免除が「恩恵を受けている」などと非難の的となるケースも少なくなかった。
不正に兵役を逃れようとしてその悪いイメージがつきまとい、最終的には消え去ってしまったスターや芸能人も少なくない。そうならないためにも兵役を上手く乗り切ることが重要視されてきたわけだが、最近はポジティブに有効活用している例も見られる。
その最たる例は、最も訓練が厳しいとされる海兵隊に志願したヒョンビンだろう。