2013年3月に海兵隊に入隊したヒョンビンは、それだけで大きな話題となり、「男の中の男」という評価を受けた。除隊後のヒョンビンは、逞しいイメージをプラスして俳優として大活躍している。
ヒョンビン自身も「キャリアのうえでプラスになった」と兵役の経験を語っており、最近は熱愛説も浮上したがイメージが悪くなることはなかったほどだ。
ソン・ジュンギも同じ傾向だろう。柔らかな好青年というイメージが強かったソン・ジュンギは、軍事境界線のすぐ近くの最前線で軍務をまっとうし、復帰作『太陽の末裔』でエリート軍人役を演じた。ぴたりとハマっており、同ドラマは日本でも注目を集めた。
つまり、兵役を立派にまっとうすれば、良いイメージの転換になるわけだ。だからこそ最近の芸能人たちは、先輩芸能人たちの成功をロールモデルにして自ら厳しい環境に飛び込むのだろう。
ただ以前と違って、兵役がむしろプラスに作用することも珍しくない。
「人生の空白期間」「ブランクで人気が落ちる」とかつてはマイナス面が強調されたが、それも今では昔の話かもしれない。
東方神起や2PMのオク・テギョンなど、兵役を終えて人間的にも一段と成熟した姿を見せる彼らを見ていると、余計にそう思えてくる今日この頃だ。
文=慎 武宏
*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。