韓国ドラマ『太陽の末裔』でソン・ジュンギとともに主演を務めた女優ソン・ヘギョ。彼女があるCMオファーを断ったことが話題となっている。
ソン・ヘギョにCM出演をオファーするも拒絶されたのは、日本の三菱自動車だ。中国CMのオファーを断られたという。
巨額のギャランティーを提案されたにもかかわらず、ソン・ヘギョは以下のように話して断ったという。
「三菱は日本統治時代の徴用問題で、今も訴訟中の戦犯企業。そんな企業のイメージキャラクターは務められない」
日本ではドラマ『オールイン』『フルハウス』で知られた彼女は、最近も前出の『太陽の末裔』のヒロインを熱演。同ドラマは韓国や中国で大ヒットしており、同作の主人公ソン・ジュンギとともに、中国で新たな韓流ブームを巻き起こしている張本人だ。
三菱は彼女の人気を受けて、中国向けのイメージキャラクターとして適任だと踏んだのだろう。しかしながら、彼女は意外にも日韓の歴史問題について関心が高かったようだ。
長年ソン・ヘギョと交流があるという反日活動家ソ・ギョンドク教授によれば、三菱からのオファーを受けた彼女から、ソ教授のところへ相談の電話がかかってきたという。
これに対し、ソ教授は「当然断るべき」と諭したそうだ。
今回の騒動で、韓国国内では彼女に対する好感度が一気にアップ。メディアからは、すっかり「愛国女優」「国民女優」と祭り上げられている。
その上、人知れず慈善活動を続けてきたことや、世界中のあらゆる博物館に置く韓国語案内書の制作を10年以上支援していることなども知られ、ネット民からは「ホントよくやった」「歴史に関しては意識高いんだな」「女優としても好きだが、人間的にも魅力が尽きない」と、絶賛の声が寄せられている。
そんな彼女だが、実は過去に国民から猛烈な非難を受けたことがある。
2年前、韓国芸能界でよくある“脱税”の疑いをかけられたのだ。
当時、ネットでは「ソン・ヘギョが出演するCMの放送中止を求める署名運動」まで行われ、「失望した」「みっともない」「今までの清純派イメージが台なし」などと非難された。慌てて謝罪したものの、批判はなかなか収まらず、しばらく韓国を離れて中国活動に専念することに。「もう韓国には戻れないのでは」というウワサが流れるほど、韓国での活動が厳しくなっていたようだ。
それが、ドラマ復帰作である『太陽の末裔』の大ヒットや、今回の“オファー拒絶”事件で、すっかり汚名返上。あまりにもガラッと変わった世論には、誰よりも本人が一番驚いているに違いない。
名実ともに、韓国の国民的女優の座を固めたソン・ヘギョ。日本のファンにとっては、苦笑いせざるを得ない話だが…。
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