SNSの発展により、まずは国内で発信してやがて海外へという流れから、世界同時発信の時代になった。それだけに自国内では当たり前だった些細なことが、海外から批判の目にさらされる場合もある。
今回、韓国のとある広告が世界中で物議を醸している。
【注目】外国人女性の被害続々…“女性観光客にとって危ない国”に落ちた韓国
問題となったのが、「夜行性の人々」というタイトルのサムスン電子のワイヤレスイヤホンGalaxy Budsの電子公告だ。やり玉にあげられているのは、女性がGalaxy Budsを付けて深夜の都心部をジョギングしているというシーンだ。
海外からは「女性の深夜ジョギングはありえない」「女性の安全問題を軽視している」と大バッシングが起きているのだ。
海外の大手メディアからも非現実的だと批判されたこの広告を受けて、サムスン電子側は「この広告は個性と、いつでも運動できる自由という肯定的なメッセージを念頭に置いて企画したものであり、女性安全議論を誘発させようとした意図はなかった」と謝罪した。
サムスン電子側は批判に素直に謝罪をしたが、韓国のオンライン上では「我が国では可能なことで、おかしいことは何もない」「韓国の治安の良さがわかる」「女性の深夜ジョギングは世界でも、日本と韓国だけが可能だろう」と、擁護の声が多く上がった。
むしろ「男性の一人歩きのほうが危険」という声も出ている。その理由は「無実の罪を押しつけられる可能性がある」というものだ。また、なかには「国内に中国人も増えてきたので、たしかに危険度は増したかもしれない」などの意見もあった。
国ごとに違いがあるだけに、全世界から共感されるものを作るのは難しい。思わぬ部分でバッシングに遭う可能性もあるだけに、熟慮に熟慮を重ねるしかないのかもしれない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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