韓国は序盤に主導権を握り、試合を展開した。前半最初の20分間だけで6つのコーナーキックを獲得したが、いずれも得点にはつながらなかった。
結局、前半24分にフリーキックからガーナに先制を許してしまった。ゴール前の混戦の過程で相手FWアンドレ・アイェウの腕にボールが当たったが、判定は変わらず。前半33分にも失点し、0-2でハーフタイムを迎えた。
後半にはチョ・ギュソンの2ゴールで一時同点に追いついた韓国だが、同22分に痛恨の3失点目。最後は猛攻を仕掛けガーナのゴール前に迫ったが、再びネットを揺らすことはできなかった。
問題の場面は後半終了のホイッスルと同時に出た。
後半にアディショナルタイム10分が与えられた後、ガーナの選手の負傷治療などがあったため、さらなる追加時間が出るものと思われた。しかし、後半アディショナルタイムの所定の10分が経過したところで、韓国の選手がシュートを放ちコーナーキックを得たところで、テイラー主審が直ちに試合終了のホイッスルを吹いた。最後のチャンスを与えるのが正しいようにも見えたが、テイラー主審は断固としていた。
試合終了直後、韓国の選手がテイラー主審を囲んで抗議すると、パウロ・ベント監督も同様に走って詰めかけた。テイラー主審の判定が理解できなかったからだ。激しい抗議が続くと、テイラー主審はベント監督にレッドカードを提示した。
テイラー主審はイングランド・プレミアリーグで主に主審を務める人物だが、釈然としない判定で問題視された主審だった。試合中に発生する小競り合いの過程を抑制せず、試合をより一層過熱の様相に陥らせる“才能”があった。結局、試合はが荒れてしまうケースが多く、判定の基準も曖昧で悪名高い審判だった。
北米スポーツメディア『ジ・アスレチック』は「審判陣が韓国のコーナーキックを蹴るようにしなかったことが本当に信じられない」と評価。『BBCラジオ5ライブの』コメンテーター、クリントン・モリソン氏は「パウロ・ベント監督はコーナーキックになると思っていただけに、もどかしさを感じることができた。ベント監督の挫折感を感じられる。私でも同じように感じたはずだ」と伝えた。
結局、ベント監督はグループステージ最終節のポルトガル代表戦でベンチ入りすることができなくなってしまった。
(記事提供=OSEN)